今回のテーマは「テロリズム対策特集⑩」です。
テロに会った経験をした人達は人間はどうなるのか?
多くの事を学んだと言います。
なぜ誰もテロの可能性に備えて準備をしなかったのだろうと
思っていたと。
では、そのテロを経験をした人達から学んで
いざ、テロが起きた場合、どう対処すれば良いのか?
それを考えるシリ-ズです。
今回は「SAS都市型サバイバル」
この本の中から考えていきたいと思います。
〇防弾対策
防弾ガラス
防弾ガラスは、ガラスとプラスチックから何枚か重ねられて
作られる。これは小火器から発射される弾丸を止めることが
でき、銀行、郵便局、その他多額の現金が取り扱われる
危険度の高い建物には理想的である。
防弾ガラスじゃ非常に重量がある。防弾ガラスを取り付けた
車には、特別なサスペンションが必要なのはこのためだ。
防弾ガラスは、爆弾が爆発した時にも効果的。
普通の積層ガラス同様、割れても破片がほとんど飛び散らない。
防弾ジャケット
今日の防弾ジャケットは、ケプラ-樹脂で作られている。
これで心臓、肺、その他の重要な臓器を守る事ができる。
6層にしたものは、拳銃の弾丸を止める。マグナム弾や
特殊な弾丸を止めるには、もう何層か重ねねばならない。
ライフルの高速弾の場合には、セラミック板をケプラ-
の上に重ねて着る。これをすると身体の動きが鈍くなり、
また外から見て防弾ジャケットを着けている事が
わかってしまう欠点がある。
ケプラ-は、弾丸の貫通を食い止めることはできるが、
インパクト時の衝撃は残る。ロバに蹴られた時のような
衝撃があるはずだ。
すべての国家元首やテロの標的になり得る人間は
ケプラ-を着ている。米国のストリ-ト・ギャングの
銃撃戦が多発する地域では、子供が防弾ジャケットを
着て学校に通っているという。極端な例のように思える
だろうが、1990年、ボストンでは撃たれて死んだ
人間の90%がギャング同士の銃撃戦に巻き込まれて
命を堕とした子供や女性だった。
防弾ジャケットは、これまで多数の命を救ってきたが、
安全を保障してくれるわけではない。弾丸は貫通
しないとはいえ、アザになったり肋骨が折れたりする。
防弾ジャケットを生産している米国の会社は、
ジャケットを着た男が自分を撃ってみせるという
デモンストレーションをやった。だがその時、彼は
インパクトの衝撃を吸収させるためにジャケットの
下に電話帳を二冊入れたのだ!
ブラストブル-フィング(防弾加工)
ブラストブル-フィングは注文に応じて行われる。
自動車の場合、ケプラ-樹脂を重ねたものを車体に
埋め込む。爆発に弱い車の底面部は、爆風で車体が
飛び上がっても、内部には何のダメ-ジも受けない
ほど補強できる。
爆発に耐えられるように設計された建物には、周囲に
爆風を受け止める壁がいる。屋根は、内側に、
崩壊するように作る。破片を周囲に飛び散らせない
ためだ。爆風は、抵抗力の少ないルートを通り抜け
る。つまり仕切りの壁やガラスが最初に吹き飛ばされる
ことが多い。積層ガラスを使って破片が飛散する危険を
避ける。飛び散るガラスの破片がケガの最大の原因なのだ。
ケプラ-製の防弾毛布で爆発物を覆う。毛布の端には、
サンドバックを載せておき、爆発した時、爆風が逃げない
ようにする。