内縁関係の女性と知人の男性ら3人を殺傷したとして、殺人と傷害の罪に問われた埼玉県吉川市高久、無職清水精二被告(66)の裁判員裁判の判決が22日、さいたま地裁であった。 井口修裁判長は「凶暴、残忍で、動機も短絡的かつ自分勝手で酌量の余地はない」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。  弁護側は、被告は犯行当時、心神喪失か心神耗弱状態だったと主張したが、井口裁判長は「動機に見合った行動をしている」と述べ、完全責任能力を認めた。事件の約6か月後に肺炎で死亡した被害者の男性についても「逃げようとした際に階段から転落しなければ肺炎にならなかった」として、死因に事件との因果関係がないとする弁護側の主張を退けた。


 米食品医薬品局は、米バイオ企業のアドバンスド・セル・テクノロジー社が計画する、様々な細胞に変化できる胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を使った臨床試験を承認した。 ロイター通信などが22日伝えた。ES細胞を使う臨床試験は、先月の米ジェロン社についで2例目となる。  対象はスターガート病と呼ばれる遺伝性の眼病。有害物質を除去する特殊な細胞が正常に働かず、視力が低下する。青少年期に発症し、有効な治療法はない。  臨床試験は来年1~2月をめどに、マサチューセッツ、ニュージャージー、オレゴン各州の医療機関で、12人の患者に行う予定。ES細胞から作った網膜細胞を片方の目に移植して安全性などを確認する。