ワインの聖地がブルゴーニュやボルドーであるように
クレモナはバイオリンやヴィオラなどの弦楽器つくりの聖地です。

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ストラディバリという、超高い値段の楽器の名前を聞かれたことが
あるでしょう。ほかにもアマーティとかグアルネリとかの
楽器作りの名人が生誕し、現在もその伝統の技が継承されていて
音楽、楽器愛好者にとっては、至宝の地なのです。

今も150人を越える造り手が工房を構えていますが
観光客に目立つように作られているのはわずか。
知人がいないと何も分からずに通り過ぎることになります。

ちなみの左のヴィオラは現代の作家のものです。
これらを作る人はマエストロと呼ばれて尊敬を集めますが
さて150人のうちに、信頼が置ける人は20人~30人、
将来に残る楽器を作れるのは10数人か、とはこのマエストロの弁です。


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クレモナにはミラノから電車で1時間8分。
トウモロコシ畑などの農地を快走してすぐ着きます。
乗降客も少ない可愛い駅舎です。


人口は8万人くらい。
町全体レンガ色で統一された静かな町です。
http://www.japanitalytravel.com/banner/lombardia/cremona.html

イタリアの町のご多分に洩れず、大聖堂と広場がとても印象的です。
そしてこのブルー
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                             2年周期の天文時計 時は示すが分はどうでもいいのだとか
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名楽器は街中の博物館に無尽蔵にあり、自在に見て廻ることが出来ます。
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静かな町が週末になるとどこからともなく大勢の人で溢れかえって
人声と笑い声で賑やかな夜に変わります。
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クレモナの名物は3つあって、まず柔らかく大きなサラメ(サラミ)
蜂蜜、ナッツ、卵白を使ったニガーのトッローネ
そして胡椒のシロップに漬け込んだ果物の缶詰のモスタルダだそうです。

いずれも珍しくて、さらに個性ある美味しさだったのです。
美味しいものをご紹介しましょう。まずはすべて揃ったグロッサリー。
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30cmはある大皿に大きなサラメやハムが4種類     この大きな穴のパスタ
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40㎝はあるピッツア                 ゴッドファザーの親戚の顔付?親切なピザ屋の親父です
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最も感動したのが、いわゆるハッピーアワーのドリンク。
グラスで注文すると、ずらりとおつまみが並びます。
いずれもフリー(ただ)。グラスは1杯で3ユーロ~4ユーロ 止められません、止まりません
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絶好のフライト日和で、ミラノへ向かいました。

チュニジア上空
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チュニス空港を離れて20分もすれば、サルデニア島の上空です。
チュニス航空のサービスは評判がよく、エコノミーの機内食は熱々でビールは冷え冷えでした。
ミラノまでの往復が2万円で済みますから、贅沢はいえません。
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思う以上にサルデニア島は山が急峻でした
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サルデニア島から小島続きにフランス領のコルシカ島へ。
ここに国境があるとは信じがたいほどの近さです。
地中海交易で名を成したジェノヴァの古港の上空を通り
機体は順調に1時間半でミラノ
、マルペンツァ空港へ。
海からのミラノ入りは魅力的です。向こうに山が聳えて迎えてくれるのですから。

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空港からバスで50分でミラノ市内へ。
ホテルに投泊してお奨めのイタリア料理店へ直行。
定番のスプマンテでまず乾杯。              タコと海老のカルパッチョ

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 パルマハムは欠かせません             ロブスターとイカ、ズッキーニのフライ
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ミラノ名物といえば、リゾットアラミラエーゼ   ミラノチェントラーレ 中央駅は広大で見応えがあります
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チュニジアの伝統的な弦楽器ウードの名演奏家ANOUAR BRAHEMの演奏会へ行ってきました。
場所はチュニスの南の海岸リゾート地のハマメットで、夜10時からの開演でした。
今年で46年目を迎える国際的なイベントです。
浜辺に建つ野外劇場ですので、潮騒が背景に流れます。
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波の上を海の彼方から確かな風に乗って静かに押し寄せてくる自然の息吹のウード。
そしてアンサンブル。
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バスクラリネットの重厚でいて軽快、自在な音色の変化も聴き物でした。
電子バス、そしてパーカッション(ダルブカ、ベンディル)も卓越した技量です。
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アンコールの声援と拍手でメンバーが戻ってきました。
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開演が10時なので、夜8時から近くの海鮮料理店「シェ・アシュール」で食事を取りました。
海老の塩焼きとイカリングの下にムールが多数、そしてアサリが無数に入っていました。
                           スズキの塩焼きも満腹なのにまた美味しい
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つくづく、チュニジ(チュニジアの人々)は生活を心底楽しんでいると思ったものでした。



チュニジアへ来る前は、毎晩2、3合の日本酒を楽しんだ後にワインを飲む生活でした。
つまみは新鮮な魚を基本に、和食中心の日々。
それが離日以来、ぴたりと日本酒を絶ったし、まして和食屋へ行こうとは思わずに過ごしてきました。

まあチュニスで人気の店だし、滞在して1ヵ月も過ぎたので行ってみよう、と参ったのが「ORIGAMI」。
肩も露わな女性を連れたカップルで賑わう評判の店でした。
でもノンアルコールなのです。
この類の店はチュニジアで結構多く、アラブ料理店といわず、相当美味しいイタリアレストランやフレンチ店なども
ノンアルコール。
それで普及しているのが、持ち込みならぬ、料理の持ち帰り。
アルコールが無い食事は絶対駄目、な人たちは、喜んで持ち帰りで店を出ます。

この日はお世話になっているチュニジの人と一緒に、美味しいミネラル水!で食事をしました。
もちろん一部を持ち帰って、家でたっぷりワインを飲みました。

      オサレーなお店です
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 君を食べないから安心おし                  ヤキトリ
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  おまかせ 寿司の盛合せです
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世界をまたに和食店を経営する NOBU こと松久信幸氏とLA店で話したことがあります。
当時L.Aの店で口に合うのは、寿司と天麩羅だけでした。
松久氏は素材に頼る従来の日本料理ではなく、食べるお客の口に合わせて和食を創作し
和の世界を拡げた訳です。
でまぁ、今回も「ORIGAMI」で鮨の天麩羅とか(左)
鮨の砂糖漬け(右)もありかと思った次第。
しかし果物(バナナやパパイヤなど)を巻いて、チョコレート(右端)を付けて食べるなんて!
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寿司のコース名で盆栽や侍、帝は赦せるけれど、B52や神風、腹切、芸者は勘弁願いたいね。


寿司店のお隣は水タバコ(シーシャ)の店   奥のカーペットに横たわって長々とタバコを吸うわけです
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チュニジアには、相当昔からの陶器(焼物)の里が、数箇所あります。
チュニジア北部の穀倉地帯にある焼物の村(セジュナン)もその一つです。

村というより、邑が当てはまるような所です。
近くの小都市からいずれも車で1時間半。チュニスからは4-5時間。
落ち着いた販売店があるのではなく、道端が彼、彼女等の販売所です。
この辺りの道路は舗装されてなく、赤茶けた土が埃を巻き上げます。

        ありました                 このように置いてあります
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客が来ると、どこにいたのか、どやどやと子供たちが駆けつけてきます。
お姉さんは学校で習いたてのきれいなフランス語で、しきりに名前を尋ねます。
小さな子供たちが汚い言葉を使うと、お姉さんから思い切り顔を叩かれます。

      明るい表情です               佇んで売っている女性もいます
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こちらは大統領が寄贈した小屋で販売しています。
この地帯のみに両面で5、6箇所ありました。
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邑で作られた焼物です。素朴で愛嬌があります。
あたりの土をこねて素焼きして、白泥、赤、黒で絵付けします。
一説にはかつてこの辺りに住んでいたベルベル人の製法、技法のままといいます。
子供に聞くと、母親が作っているといいます。
                                吾輩は猫である 名前はアリ・・
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奇妙に思うことは、この焼物はチュニジアを代表する産物として全国で販売され
海外にも輸出されているにもかかわらず(日本でも近くの村Sejunaneの名前を取り「セジュナン焼」と呼称)
チュニジアの人々(チュニジ)に認知されていないことです。
焼物の名前?知らない、の答えが大半でした。

今回訪ねてみて、いわゆる「セジュナン村」にはこの焼物はありません。
セジュナン村は全く異質な村で、この焼物を作っている人々と暮らし向きも異なります。
この焼物は、あくまでも路上で販売されている代物です。

そしてその価格ですが、現地の値段はまさに破格の安さです。
全土で売られている土産物店の価格と大きく違っています。
現地だから廉いというのではなく、どこかでとんでもない利益が生まれているにもかかわらず
この邑の作り人には利益が及んでいないようです(一部有名な婆様もいるようですが)。
技法は古代からの製法でまだよしとしても、販売は粗雑です。
そして、現地で選べる良品が少なすぎます。

賢そうな子供がいるし、実際しっかりした受け答えも出来るにもかかわらず
このまま育っていくのも伝統だと理解したがいいのか、少し逡巡させられました。

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国のどこへ行っても、真白いモスク(モスケ)が立っています。
帰路の山越えの道で遠望した光景は、まるでブルゴーニュからアルザスへ向かう道のように
伸びやかで整備された穀倉地帯でした。

水汲みは子供、女性の大きな仕事です。近くの注水所まで朝、夕出掛けます。
チュニジアでももっとも生活が大変な地域として知られています。
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