ブルゴーニュの生産者について。
本日はお問い合わせもありましたので、ブルゴーニュの生産者について少し書きたいと
思います
ブルゴーニュの生産者は大きく2つに分けることが出来ます
一つは、自社で所有する畑から採れたブドウを使ってワインを醸造し、瓶詰めまで行って
いる生産者で、彼らはドメーヌと呼ばれます
ドメーヌで一番有名なのは、“ロマネ・コンティ”を造っている生産者で一般にDRCと呼ばれて
いますが、これは正式には“ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ”で、略称としてDRCと呼ばれて
います
もう一つはネゴシアンと呼ばれる生産者で、彼らは基本的にブドウ栽培農家から購入した
ブドウからワインを造っています
ただ、その形態は様々で、特定の栽培農家と契約を結び栽培方法はもちろん細かなところ
迄ネゴシアンの指示の元ブドウを栽培させているところもあれば、特定の栽培農家と契約
せず、毎年不特定多数の農家からブドウを購入し、ワインを造っているネゴシアンもあり
ます
また、大きなネゴシアンになると自社畑も持っており、自社畑からドメーヌ物のワインを
造っていたりもします
有名なところでは“モメサン”というネゴシアンが造っている、モレ・サン・ドニ村の
特級畑“クロ・ド・タール”があります
ブログで度々紹介している“フェヴレ”は日本ではネゴシアンのイメージが強いのですが、
実際には全生産量の8割がドメーヌ物で、ネゴシアンとしてのワインは2割ほどです
それから、“オリヴィエ・ルフレーヴ”というネゴシアンは、実際には自社畑も所有して
いますが、ネゴシアン物とドメーヌ物でラベルデザインを変えたりしていませんので、
よく調べないとどちらのワインに該当するのか分からないという例もあります
またそのようなネゴシアンの他に、最近は有名なドメーヌが税金対策等(?)の為に
ネゴシアンを経営する例もあり、当然それらのネゴシアンのワインは従来のネゴシアンの
ワインより高品質と見なされています。(もちろん値段も違いますが…)
例えば“ドメーヌ・デュジャック”が経営する“デュジャック・フィス・エ・ペール”がこれに
あたります
最後にドメーヌとネゴシアンの見分け方についてですが、極論をいうと覚えるしかないの
ですが、全ての生産者の全ての銘柄について覚えるのは無理があります
しかしながら、実はラベルからもある程度推測は出来るのです
まずラベルに『DOMAINE~』と書いてあれば、それは間違いなくドメーヌ物です
次に『DOMAINE~』の表記が無く、生産者の名前だけ記載されている場合ですが、
ラベルをよく見てみると必ず『MIS EN BOUTEILLE~』という記載箇所がある
はずです
この『~』の部分が『AU DOMAINE』となっていれば、それらもやはりドメーヌ物の
ワインです
『~』の部分に『PAR~(生産者の名前)』と記載されている場合等は、ネゴシアン物の
可能性がありますが、前述しているようにネゴシアンが造っているドメーヌ物の可能性
もあります
これからブルゴーニュの
を飲む際に参考にして頂ければと思います。
では、では…
思います

ブルゴーニュの生産者は大きく2つに分けることが出来ます

一つは、自社で所有する畑から採れたブドウを使ってワインを醸造し、瓶詰めまで行って
いる生産者で、彼らはドメーヌと呼ばれます

ドメーヌで一番有名なのは、“ロマネ・コンティ”を造っている生産者で一般にDRCと呼ばれて
いますが、これは正式には“ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ”で、略称としてDRCと呼ばれて
います

もう一つはネゴシアンと呼ばれる生産者で、彼らは基本的にブドウ栽培農家から購入した
ブドウからワインを造っています

ただ、その形態は様々で、特定の栽培農家と契約を結び栽培方法はもちろん細かなところ
迄ネゴシアンの指示の元ブドウを栽培させているところもあれば、特定の栽培農家と契約
せず、毎年不特定多数の農家からブドウを購入し、ワインを造っているネゴシアンもあり
ます

また、大きなネゴシアンになると自社畑も持っており、自社畑からドメーヌ物のワインを
造っていたりもします

有名なところでは“モメサン”というネゴシアンが造っている、モレ・サン・ドニ村の
特級畑“クロ・ド・タール”があります

ブログで度々紹介している“フェヴレ”は日本ではネゴシアンのイメージが強いのですが、
実際には全生産量の8割がドメーヌ物で、ネゴシアンとしてのワインは2割ほどです

それから、“オリヴィエ・ルフレーヴ”というネゴシアンは、実際には自社畑も所有して
いますが、ネゴシアン物とドメーヌ物でラベルデザインを変えたりしていませんので、
よく調べないとどちらのワインに該当するのか分からないという例もあります

またそのようなネゴシアンの他に、最近は有名なドメーヌが税金対策等(?)の為に
ネゴシアンを経営する例もあり、当然それらのネゴシアンのワインは従来のネゴシアンの
ワインより高品質と見なされています。(もちろん値段も違いますが…)
例えば“ドメーヌ・デュジャック”が経営する“デュジャック・フィス・エ・ペール”がこれに
あたります

最後にドメーヌとネゴシアンの見分け方についてですが、極論をいうと覚えるしかないの
ですが、全ての生産者の全ての銘柄について覚えるのは無理があります

しかしながら、実はラベルからもある程度推測は出来るのです

まずラベルに『DOMAINE~』と書いてあれば、それは間違いなくドメーヌ物です

次に『DOMAINE~』の表記が無く、生産者の名前だけ記載されている場合ですが、
ラベルをよく見てみると必ず『MIS EN BOUTEILLE~』という記載箇所がある
はずです

この『~』の部分が『AU DOMAINE』となっていれば、それらもやはりドメーヌ物の
ワインです

『~』の部分に『PAR~(生産者の名前)』と記載されている場合等は、ネゴシアン物の
可能性がありますが、前述しているようにネゴシアンが造っているドメーヌ物の可能性
もあります

これからブルゴーニュの
を飲む際に参考にして頂ければと思います。では、では…
ブルゴーニュ 2007年 比較テイスティング…②
今回の
テイスティングレポートは、ブルゴーニュのグラン・クリュ“エシェゾー”の比較
試飲というなんとも贅沢な内容です
さて今回の“エシェゾー”ですが、造り手はいずれもヴォーヌ・ロマネの名門ドメーヌで
ある“モンジャール・ミュニュレ”
そしてヴィンテージはいずれも2007年
では、違いは何でしょう
“エシェゾー”と“グラン・エシェゾー”と思った方もおられるかもしれませんが、残念
ながら違います。。
比較試飲するのはノーマル(?)な“エシェゾー(以下ECと表記)”と、同じ畑のより
樹齢の古いブドウ樹から造られている“エシェゾー ヴィエイユ・ヴィーニュ(以下VV
と表記)”です
村名クラスのワインでは、単なる村名と村名+ヴィエイユ・ヴィーニュを別々にリリース
している例はよく見かけますが、何と言ってもグラン・クリュですから期待大です
まずは色合いです。
比べてみると“VV”の方が明るくより赤みが強い印象で、“EC”の方が深みのある色
でやや紫がかった色合いをしています。
色合いから判断すると、想像とは逆の印象でした
次に香りです。
“EC”は初めミントのようなやや青っぽい香りがあり、その後グラスをスワリングする
と甘いベリー系果実の香りが強く感じられました。
一方の“VV”は最初からベリー系の果実の香りがありますが、その後じわじわとその他
の要素、例えば皮革の香りなどが出てきて複雑な印象が強くなりました。
また甘みは“VV”の方が控えめな印象です。
さらに少し時間を置いて比べると“EC”の方がややフルーツ系の香りが強く、華やかな
印象であるのに対し、“VV”はより複雑で深みのある落ち着いた印象の香りに変化して
いきました
最後に味わいです。
まず“EC”はフレッシュ感が強く感じられ、活き活きとした酸がしっかりとあります。
香り同様味わいも華やかな印象ですが、余韻は“VV”ほどは長く続かずややあっさりと
した印象です。
そして“VV”はと言うと、酸もタンニンもしっかりと感じられますが、まろやかなタン
ニン分に刺々しさは無く、よく溶け込んでおり粗い印象は全く感じられません。
『絹のような』という表現がピッタリの飲み口です。
やはり“EC”と比べてより深みのある味わいで、余韻も長く続きますが、非常に飲みや
すく、まさに『グイグイ飲めるグラン・クリュ』という印象でした(グイグイ飲める値段
ではありませんが…)。
正直どちらもブルゴーニュのグラン・クリュに求められる資質はしっかりと備えており、
非常に素晴らしいワインです
しかしながら、樹齢の高さが深みのある香りや味わいをワインに与える事は間違いなく、
値段分の差はあるんだなと思いました
また、あらためて2007年と言うヴィンテージはいいヴィンテージだな~と感じられました
もちろん10年後、20年後になると2005年などのグレートヴィンテージとの差がはっきりと
現れているはずですが、値段の安さを考えるとコストパフォーマンスの高いヴィンテージ
である事は間違いありません。
2007年のブルゴーニュ、よかったら一度試してみてください
では、では。。
テイスティングレポートは、ブルゴーニュのグラン・クリュ“エシェゾー”の比較試飲というなんとも贅沢な内容です

さて今回の“エシェゾー”ですが、造り手はいずれもヴォーヌ・ロマネの名門ドメーヌで
ある“モンジャール・ミュニュレ”

そしてヴィンテージはいずれも2007年

では、違いは何でしょう

“エシェゾー”と“グラン・エシェゾー”と思った方もおられるかもしれませんが、残念
ながら違います。。

比較試飲するのはノーマル(?)な“エシェゾー(以下ECと表記)”と、同じ畑のより
樹齢の古いブドウ樹から造られている“エシェゾー ヴィエイユ・ヴィーニュ(以下VV
と表記)”です

村名クラスのワインでは、単なる村名と村名+ヴィエイユ・ヴィーニュを別々にリリース
している例はよく見かけますが、何と言ってもグラン・クリュですから期待大です

まずは色合いです。
比べてみると“VV”の方が明るくより赤みが強い印象で、“EC”の方が深みのある色
でやや紫がかった色合いをしています。
色合いから判断すると、想像とは逆の印象でした

次に香りです。
“EC”は初めミントのようなやや青っぽい香りがあり、その後グラスをスワリングする
と甘いベリー系果実の香りが強く感じられました。
一方の“VV”は最初からベリー系の果実の香りがありますが、その後じわじわとその他
の要素、例えば皮革の香りなどが出てきて複雑な印象が強くなりました。
また甘みは“VV”の方が控えめな印象です。
さらに少し時間を置いて比べると“EC”の方がややフルーツ系の香りが強く、華やかな
印象であるのに対し、“VV”はより複雑で深みのある落ち着いた印象の香りに変化して
いきました

最後に味わいです。
まず“EC”はフレッシュ感が強く感じられ、活き活きとした酸がしっかりとあります。
香り同様味わいも華やかな印象ですが、余韻は“VV”ほどは長く続かずややあっさりと
した印象です。
そして“VV”はと言うと、酸もタンニンもしっかりと感じられますが、まろやかなタン
ニン分に刺々しさは無く、よく溶け込んでおり粗い印象は全く感じられません。
『絹のような』という表現がピッタリの飲み口です。
やはり“EC”と比べてより深みのある味わいで、余韻も長く続きますが、非常に飲みや
すく、まさに『グイグイ飲めるグラン・クリュ』という印象でした(グイグイ飲める値段
ではありませんが…)。

正直どちらもブルゴーニュのグラン・クリュに求められる資質はしっかりと備えており、
非常に素晴らしいワインです

しかしながら、樹齢の高さが深みのある香りや味わいをワインに与える事は間違いなく、
値段分の差はあるんだなと思いました

また、あらためて2007年と言うヴィンテージはいいヴィンテージだな~と感じられました

もちろん10年後、20年後になると2005年などのグレートヴィンテージとの差がはっきりと
現れているはずですが、値段の安さを考えるとコストパフォーマンスの高いヴィンテージ
である事は間違いありません。
2007年のブルゴーニュ、よかったら一度試してみてください

では、では。。
“ロマネ・コンティ”って実は…②
“ロマネ・コンティ”情報第二段です
先日の記事に対し、するどいコメントを頂いておりますので、半分は答えが出てしまい
ましたが…
ご指摘のようにAOCの規定上15%まではピノ・ブランやシャルドネをブレンドしても
問題はありません
では何が問題かと言いますと、“ロマネ・コンティ”の畑には、少なくとも“ロマネ・
コンティ”を醸造する上で使うためのブドウ樹としては、ピノ・ノワール種しか植わって
いないのです
今回このネタが入ってきてからかなり調べましたが、これは間違いないようです
ただし、よくドメーヌの自家消費用として他の品種が植えられている例は聞きますが、
“ロマネ・コンティ”の畑にそういった樹があるのかないのかまでは分かりませんでした
しかしながら仮に自家消費用の他品種のブドウ樹が植えられているとしても、その樹から
採れたブドウは“ロマネ・コンティ”にはブレンドされないのです
ではなぜ白ブドウが混じっていたのでしょう
それはブドウという植物が『枝変わり』という突然変異を起こしやすい植物だからです
上記のピノ・ブラン種やピノ・グリ種がピノ・ノワールの変異種であることは周知の事実
ですが、これは枝変わりと言われる突然変異を起こした枝から派生した品種です
つまりピノ・ノワールの樹に生えているある特定の一枝だけが突然変異を起こしてしまい、
その枝になるブドウの果実だけが白ブドウになってしまう事があるんです
ドメーヌにもよるのでしょうが通常そういった果実は赤ワインにわざわざブレンドされる
事は少ないようです
その為オーナーの友人のAさんは、自分の目の前を選果台から次の工程にベルトコンベア
で流れていくブドウの果実の中に白ブドウが混じっているの発見した際に、あのDRCの
経営者であるオベール・ド・ヴィレーヌ氏に尋ねたそうです
『選果台から流れていくブドウの中に白ブドウが混じってたけどいいんですか
』
するとヴィレーヌ氏はこう答えたそうです
『少しぐらい混じってたっていいんだよ…ちょうどいいスパイスになるから…』
もちろん全体の割合からするとコンマ以下の極々少量なんだそうですし、駄目な果実は
当然選果の過程で取り除かれているそうですが、果実自体の状態に問題が無ければ突然
変異を起こした白ブドウは取り除かれないそうです
ピノ・ノワールの樹から採れたブドウを使っているという意味においては間違いなくピノ・
ノワール100%なのですが、ピノ・ノワール=黒ブドウという意味においては100%では無い
というのが今回の答えです
つくづく
って面白いなと思ってしまいました
では、では。。

先日の記事に対し、するどいコメントを頂いておりますので、半分は答えが出てしまい
ましたが…

ご指摘のようにAOCの規定上15%まではピノ・ブランやシャルドネをブレンドしても
問題はありません

では何が問題かと言いますと、“ロマネ・コンティ”の畑には、少なくとも“ロマネ・
コンティ”を醸造する上で使うためのブドウ樹としては、ピノ・ノワール種しか植わって
いないのです

今回このネタが入ってきてからかなり調べましたが、これは間違いないようです

ただし、よくドメーヌの自家消費用として他の品種が植えられている例は聞きますが、
“ロマネ・コンティ”の畑にそういった樹があるのかないのかまでは分かりませんでした

しかしながら仮に自家消費用の他品種のブドウ樹が植えられているとしても、その樹から
採れたブドウは“ロマネ・コンティ”にはブレンドされないのです

ではなぜ白ブドウが混じっていたのでしょう

それはブドウという植物が『枝変わり』という突然変異を起こしやすい植物だからです

上記のピノ・ブラン種やピノ・グリ種がピノ・ノワールの変異種であることは周知の事実
ですが、これは枝変わりと言われる突然変異を起こした枝から派生した品種です

つまりピノ・ノワールの樹に生えているある特定の一枝だけが突然変異を起こしてしまい、
その枝になるブドウの果実だけが白ブドウになってしまう事があるんです

ドメーヌにもよるのでしょうが通常そういった果実は赤ワインにわざわざブレンドされる
事は少ないようです

その為オーナーの友人のAさんは、自分の目の前を選果台から次の工程にベルトコンベア
で流れていくブドウの果実の中に白ブドウが混じっているの発見した際に、あのDRCの
経営者であるオベール・ド・ヴィレーヌ氏に尋ねたそうです

『選果台から流れていくブドウの中に白ブドウが混じってたけどいいんですか
』するとヴィレーヌ氏はこう答えたそうです

『少しぐらい混じってたっていいんだよ…ちょうどいいスパイスになるから…』
もちろん全体の割合からするとコンマ以下の極々少量なんだそうですし、駄目な果実は
当然選果の過程で取り除かれているそうですが、果実自体の状態に問題が無ければ突然
変異を起こした白ブドウは取り除かれないそうです

ピノ・ノワールの樹から採れたブドウを使っているという意味においては間違いなくピノ・
ノワール100%なのですが、ピノ・ノワール=黒ブドウという意味においては100%では無い
というのが今回の答えです

つくづく
って面白いなと思ってしまいました
では、では。。