トレンティーノ = アルト・アーディジェ(Trentino=Alto Adige)州はイタリア最北部の州です。南部はトレンティーノ地域、北部はアルト・アーディジェ地域と呼ばれます。
トレンティーノ地域はイタリア語圏ですが、アルト・アーディジェ地域では一般にドイツ語が話され、イタリア語に加えドイツ語も公用語になっています。アルト・アーディジェ地域がイタリア領になったのは第一次世界大戦後です。南チロルを意味するSudtirolとも呼ばれます。
トレンティーノ = アルト・アーディジェ州のワインはほとんどがDOCワインです。DOCワインよりも劣るヴィーノ・ダ・ターヴォラ(Vino da Tavola、テーブル・ワイン)の生産量はわずかです。
ぶどう畑はアーディジェ川が作った斜面に集中しています。ワインは昔からスイスやオーストリアに出荷されてきました。品種は消費者の好みを反映した結果なのか、実に多様です。
黒ぶどうはテロルデゴ(Teroldego)、スキアーヴァ(Schiava)、マルツェミーノ(Marzemino)、ラグレイン(Lagrein)などの土着品種のほか、カベルネ・ソヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール(イタリアではピノ・ネロ)など。
白ぶどうはシャルドネ、ピノ・グリ、ピノ・ビアンコ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、ミューラー・トゥルガウ、グリューナー・フェルトナーなど。
スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ(Sforzato di Valtellina)は2003年にDOCからDOCGに昇格しました。
スフォルツァートは「強化」を意味します。キアヴェンナスカ(ネッビオーロ)を陰干しして乾燥させ、水分を飛ばした後に搾汁、発酵、熟成したワインです。十分な糖度を持つ果汁を発酵させるので、アルコール度の高いワインになります。
イタリア・ロンバルディア州のヴァルテッリーナ(Valtellina)地方ではアッダ(Adda)川に沿う渓谷でキアヴェンナスカ(Chiavennasca)という品種のぶどうを育てています。
キアヴェンナスカは、バローロやバルバレスコを造っているピエモンテ州クーネオ県ではネッビオーロと呼ばれる品種です。
この地方では一件一件のぶどう栽培家が小規模で、ワイン造りで90%弱のシェアを占めるのはネゴシアンです。協同組合が10%ほどのシェアを持っています。
ヴァルテッリーナ・スペリオーレ(Valtellina Superiore)という名のワインは1998年にDOCGを取得しました。ヴァルテッリーナ・スペリオーレには次の5つの特定地域をラベルに記載することができます。
サッセラ(Sassella)
グルメッロ(Grumello)
インフェルノ(Inferno)
ヴァルジェッラ(Valgella)
マロッジャ(Maroggia)
「スペリオーレ」がつかないヴァルテッリーナを名乗るのはDOCワインです。