サン・ペレイ(Saint-Peray)はローヌ地方の中でも冷涼な地域で、スパークリング・ワインと白ワインを造っています。スパークリング・ワインが8割、残り2割が白ワインです。スパークリング・ワインはトラディショナル方式すなわちボトル内で2次発酵を行って造られます。

 サン・ペレイのぶどう品種はマルサンヌ(Marsanne)とルーサンヌ(Roussanne)です。この2つの白ぶどうは、北部ローヌの各AOCで栽培されています。
 
 マルサンヌは比較的きちんとした収穫が期待できる白ぶどうです。ルーサンヌはうどんこ病にかかりやすいなど、栽培のやや難しい品種ですが、マルサンヌよりも強い香りや酸味を持っています。このため、マルサンヌとルーサンヌは互いの長所を生かす形で一緒に醸造されることもあります。

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 北部ローヌはシラーを使う赤ワインの産地です。エルミタージュやサン・ジョゼフではシラー100%の赤ワインが造られていますが、AOC(原産地統制呼称)の規則としてはシラーに白ぶどうを混ぜて造ることを許しています。

 コルナス(Cornas)はAOCの規則でもシラー100%の赤ワインのみを認めています。ぶどう畑は全体でも125ヘクタールしかなく、さほど広いAOCではありませんが、生産者によって性格の違がワインが造られています。

 伝統的な手法の造り手の代表格はドメーヌ・オーギュスト・クラープ(Domaine Auguste Clape)です。茎のついたままのぶどうの実を自然酵母を使って発酵させ、古樽の中で長期熟成させます。

 一方、革新派の代表格とされるのは、1980年代初期に醸造コンサルタントとしてスタートしたジャン・リュック・コロンボ(Jean-Luc Colombo)です。完全に除梗(茎を除くこと)し、新樽を使って熟成します。

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 サン・ジョゼフ(Saint-Joseph)のぶどう畑はローヌ川の右岸にあります。AOCが成立した1956年6月、ぶどうの栽培面積は90ヘクタールでした。現在の作付け面積は900ヘクタールほどです。

 サン・ジョゼフ(Saint-Joseph)という名前は、聖母マリアの夫である「聖ヨゼフ」のことです。昔、この地域にあるぶどう畑の一つをイエズス会が保有しており、その畑の名前がサン・ジョゼフでした。AOC名はこのぶどう畑の名を採りました。

 1970年代に入ると、サン・ジョゼフはぶどうの栽培面積を大きく広げることにだけ力を入れた結果、ワインの質を低下させてしまいました。この反省から、90年代に入り、AOCを名乗ることのできるぶどう畑を縮小しました。

 サン・ジョゼフで造られているワインは赤ワインが9割、白ワインが1割です。AOCのルールでは、サン・ジョゼフを名乗る赤ワインは、シラー(Syrah)に10%までマルサンヌ(Marsanne)とルーサンヌ(Roussanne)という白ぶどうを混ぜることができます。しかし、実際にはほとんどすべての赤ワインがシラー100%で造られています。
北部ローヌ

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 白ぶどうのヴィオニエ(Viognier)は、北部ローヌのAOC、コンドリュー(Condrieu)が原産地です。ヴィオニエは栽培の難しい品種とされます。花は咲いても結実しなかったり、うどんこ病にかかりやすかったり、収穫時期を的確に選ばないと香りの乏しいワインになってしまったりする品種です。

 ヴィオニエはかつて北部ローヌで広く栽培されていました。しかし、フィロキセラという害虫によってフランス中のぶどう畑が壊滅的な被害を受けた1800年代半ば以降、作付け面積が激減しました。

 AOCコンドリューはローヌ地方の多くのAOCと同じく、ワイン生産が発展したのは1970年代以降です。60年代までヴィオニエの作付け面積はわずか10ヘクタールほどでした。作付け面積は80年代に増加に転じ、90年代以降に大幅に拡大しました。現在は130ヘクタールほどに達しています。

 ヴィオニエの作付け面積はフランス南部のラングドック(Languedoc)でも1990年代に急増しました。また、カリフォルニアやオーストラリアにも持ち込まれています。

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 AOCシャトー・グリエ(Chateau-Grillet )のぶどう畑はわずか3.8ヘクタールの広さしかなく、AOCコンドリュー(Condrieu)に囲まれています。あたかもコンドリューの中で特に優れた畑を、シャトー・グリエという一つのAOCとして独立させているように見えます。

 シャトー・グリエはヴィオニエによる白ワインのAOCです。このAOCでワインを造っているワイン生産者は1社しかありません。AOCと同じ名前のシャトー・グリエというワイナリーです。

 シャトー・グリエで造られる白ワインは、以前は700mlのボトルを使っていました。一般的な750mlのボトルを使うようになったのは1988年からです。ボトルのラベルには「Neyret-Gachet」(ネイレ・ガシェ)というワイナリーのオーナー家の名前が記載されています。ネイレ・ガシェ家は1830年からこのワイナリーを所有していました。

 シャトー・グリエは2011年にフランソワ・ピノー(Francois Pinault)氏によって買収されました。フランソワ・ピノー氏は、プランタン、グッチ、イブ・サン・ローランなどを子会社に持つピノー・プランタン・ルドゥート(PPR)の創設者です。ボルドー・メドック地区ののシャトー・ラトゥール(Chateau Latour)のオーナーにもなっています。

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