春先と 同じ気候の 晩秋に 高揚感を 感じられずに
夕暮れが 長く伸ばした 影の先 夏の時より ぼんやりしてて
春弥生 寒の戻りが あるのなら 時の流れも 戻ればいいと
知らぬ間に 冬の星座で いっぱいで 急かさるような 気持ちになって
枯れ落ち葉 こんな所に とどまって 目指した先も 忘れ始めて
全力で 大地を蹴って 駆け抜けて 目指した先を 探し続けて
山桜 誰も眺める ことなくも 今年も咲いて 自分讃えて
控えめに つもる落ち葉を 巻き続け 今日から冬と 風が告げてた
一筋の 飛行機雲が 伸びる先 暫く忘れた 故郷だった
街路樹が 全ての枝から 葉を落とす 夏の木陰も 見当たらなくて
忍び寄る 秋の冷気の ためなのか 月の光も 冷たくなって
花吹雪 風が吹く度 誘われて 余韻残した ことも忘れて
晩秋に 季節外れの 花咲いた 落ち葉に埋もれ 誰もきづかず
止まらない 涙のせいか 満月が 繊月よりも 大きく欠けて
2023.11.30まで
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