ネルドリップ | 孤高の珈琲人

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京都市で自家焙煎「珈琲だけの店」windy(ウインディー)を1972年から営業しています。

windy

珈琲を淹れる器具は色々ありますが、美味しさの点ではネルドリップに勝るものはありません。その理由を一言で言えば、ネルドリップには、他の器具のような制約がないということです。ネルドリップの場合、袋の中の珈琲は熱湯を吸収すると膨張し、その重みでネル袋は自然に膨らみます。この制約のないゆとりが、何よりのメリットです。
ネルドリップは18世紀にはいって、フランスを中心に広まりました。それまではトルコ風に煮出した珈琲の上澄みを飲んでいましたが、ネルドリップの出現で、ようやく古いスタイルから脱した、ヨーロッパ風の近代コーヒーが誕生したのです。その後、さまざま珈琲の器具が開発されましたが、ネルドリップは今もって、珈琲の原点です。
ネルドリップの長所は、袋の中の珈琲を押さえたりかき回したりせずに、珈琲全体に熱湯をゆきわたらせることです、珈琲が山になり膨らみ、細かく泡立って抽出が始まれば、あとはでき上がりの量に合わせて、熱湯の量を見定めるだけ。注湯時間ネルを通して珈琲の良さをすべて抽出させるのです。
みなさんペーパードリップの良さもありますが一度ネルドリップにも挑戦してください。
思っているほど難しくありませんから。


京都の珈琲博士