本当に美味しい珈琲に出会って | 孤高の珈琲人

孤高の珈琲人

京都市で自家焙煎「珈琲だけの店」windy(ウインディー)を1972年から営業しています。


珈琲は最近多くの方が飲むようになってきました、これも珈琲の美味しさが分っていただけるようになったと思いますが、まだまだ本当に理解されていない部分もあります、
珈琲は好みもありますが、個人的なレベルもあります。

珈琲づくりは絵画や音楽などのように、感性が支配する領域であると思います、珈琲を作る側とそれを飲む側の感性のぶつかり合いが大きいほど感動は大きく、素晴らしいのです。

反対に感性の無い珈琲店は、経験の永さや技術を語り、味覚の貧しいお客さんは不味い珈琲(品質、処理、抽出に問題、化学的に味がくずれている)で納得するのです。
美味しい珈琲を追求してきましたが、やはり素材を重視しなければ決して美味しい珈琲(良質の珈琲)はあり得ないのです。これは何も珈琲に限ったことではないのですが、口に入るものですから安全でなければなりません。

その美味しい珈琲(良質の珈琲)とは、まず素材は良質、鮮度が重要です。これを見分けるのは長年の経験が必要です。

珈琲を飲むうえで一番大事なのは「舌ばなれ」だと思います、どんな味でも口に含んで飲み終えた後、舌に残らない味のことです。一口毎に舌を離れ、次の一口を誘う、これがとても大切で、最後の一口を飲み終えた時に感じる味がその珈琲の持ち味です。
良い味は気品があり知的で静かです。

こく、香り、まろやかさ、甘み、など、味の表現で言い表しますが、百聞は一見にしかず飲んでみないと分らないもので、また味の表現もしにくいものです。
酸味、苦味など表現しますが本当に美味しい珈琲に巡り合えばもはや「旨み」しか感じません。
良いものを求める心があれば必ず良い出会いがあります。

良質の珈琲と良い環境と時間を取って飲むことが最高の珈琲になると私は思います。
珈琲を通じて人と人の出会いが一番大切ではないでしょうか。

食べログにwindy (理想的な味のブレンド、味の評価5を頂きました)が載りました、是非ごらんください。


京都の珈琲博士