食事の話でなく、読書の話です。

20代で会社勤めをしていた頃、上司が「本は3冊同時平行して読むのがいいんだ。主食、おかず、デザートを並べて、その時の気分で読み分けるんだー」と飲み屋で力説してたことが妙に心に残っていた。

私は子どもの頃から本好きで、いつしか読書に意味を与えていた。大量の本から選ばれて私の目の前に現れた1冊の本。その本を読んでいる間、しばし現実は後退し、本の世界が自分の周りにまとわりつくような感覚、それらを大事に思っていた。


上司の言う3冊同時進行はビジネス本の話でしょ~と当時、私はそう解釈した。だって、私の場合、先が気になって仕方ない読みかけの本を差し置いて、別の本を読むなんてそんなことできないし落ち着かない。3冊同時なんてちょっと本を侮辱してるよ、と。

ところが、今、気がつけば、主食おかずデザート読書法、すごくしっくりくるようになってる。

只今のえぬの3冊は、
主食「職業としての小説家/村上春樹」
おかず「アメリカの鱒釣り/ブローティガン」
デザート「村上レシピ」

主食は、かばんの中に入れて、持ち歩いてる。子どもの習い事の待ち時間とか、携帯いじるより本読んでるほうが時間が早く経つ。

おかずは、ベッドサイドか居間のソファーサイドに置いておく。
デザートは、キッチンに。まあそういう内容だから、っていうのもあるね、この場合。

1冊をあちこちに持ち歩いて読破に邁進するより、その時の状況でそばにある本を手にするほうが楽。そしてその3冊それぞれが少しずつ進んでいくのが妙に快感なんですよ。
これ大人になるとわかる、M的感覚?
かつての上司殿、私もやっとその域にたどり着いたみたいです。名言ありがとうございました!


今日の一言。
「浮気と通じるものがあるかも。主食は妻だけど、おかずもデザートも楽しみたいって?読書だから、いいでしょ?」


 

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最近、テレビジャパンで東部時間朝9時から20分間やっているNHK「クローズアップ現代」をよく見る。

数日前に見たのは「稼げる大人に。過熱する受験戦争」という話。(リンクを最後に貼っておきました)

中学受験をして、良い私立中学に入って、そのまま良い高校、大学、良い就職先にという親心。
まずは中学受験に専念しやすいよう、塾が近くて、同じような考えを持つ親が多く、教育熱心な公立小学校の学区域に引っ越しをする。
その時に、活用するデータのひとつが引っ越し先の地域住民の平均世帯収入。
当然、収入が高い両親は、塾や私立校受験など子どもにかけられる費用が高くなり、そういう子どもは優秀な学歴を持つ可能性が高い、世帯収入の高さ=教育熱心さという見方だ。

また番組の後半では、学力だけでなく、体力および人間力をも鍛える塾があるという話。学校の体育より前に跳び箱を練習させたり、東京の子を雪山に連れていき、合宿スタイルで社会性を学ばせたり。
そしてそのような幼少期のさまざまな体験の多さは、将来のその子の年収の高さに比例するという調査報告も紹介される。


これ、全部納得。
アメリカで公立学校を選ぶのに、引っ越しするなんて当たり前。ネットでいくらでもランキングなりデータなり収集できる。
私もアメリカにきて、今の家が3軒目だが、ここに決める前に目ぼしい小学校を4校実際に訪ねて見学している。その時に最も印象が良かった小学校のそばに今住んでいるというわけ。ここはスクールタックスは近隣ナンバーワンで高い。メキシコ移民はこの辺りにたくさんいるのに、この学区域にはほとんど住んでいないのはそのため。

子どもを夏のサマーキャンプや、日々の習い事させるのも、多様な経験とチャンスを我が子に与えたいため。お金はバンバン飛んでいきますよ。中高生になったら、コンペティションだ、ボランティアだ、海外経験だ、大学生はインターンかな、お金のかけ方はいくらでも。

で、そういった豊かな経験をした子どもたち(こういう子たちは自己肯定感も高いらしいですが)、そのままススーっとエリートになって金持ちになって、いわゆる成功者=勝ち組になる(…かはもちろんわからないけど、確率は高いという話)。
オイオイ、はたから見ると、これ非常に嫌らしくて胸がザワザワしません⁉️

自分もそういうのを、できる範囲でだけど、娘たちにやってきて、今もINGでやってる…。渦中にいるとつい夢中になって、自分のしていることを冷静に見れなくなることも。でもそんな時こそstop and thinkだよね。

私が最近強く思うことは、子ども達に経験させるべきことの一番重要なものって実は「逆境」じゃないかな、ということ。
失敗も含めた逆境。
頭を押さえつけられたり、思い通りに与えてもらえなかったり、どうしてもうまく行かない問題にぶつかったり、その時に感じる悔しさや理不尽な経験。それを乗り越えたり、避けてみたり、共存したりする胆力は経験からしか得られない。

子どもを私立になんか行かせられない、習い事だってさせられない、でもそういう家庭の子ども達に逆境から得た不屈のハングリー精神が宿れば、私はそっちに人間としての伸びしろや魅力を感じる。ただし、愛情による自己肯定感は育んであげなきゃかもだけど。


世帯収入が高い家の子は、将来の成功者である確率が高いー。
こんな天井知らずの金、金、金の現状。
たいしてお金もないくせに、ナケナシでそこに追随してる自分、まったくナンセンスなのではチーンチーンと最近やっと気付いてきました。

この番組を見た子育て現役世代の人が、どうか無理な踊らされ方をしませんように。



今日の一言。
「精神的なタフさ。何かひとつと言われれば、子どもに身につけさせたいもの、それかな」

 



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何かここのところ調子が出ない。そう、花粉症のせい。
4~5日前に、ひっさびさに鼻からツーっとサラサラの鼻水が流れ落ちる感覚。ハッ、この懐かしい感じ、これは…滝汗


私は日本でもアメリカでもひどい花粉症に悩まされていたが、3年前に「あるモノ」を毎日飲むと花粉症が直る‥という「ためしてガッテン」のような話を聞き、その「あるモノ」を試して以来、本当にウソのように花粉症が出なくなっていたのだ。


それなのに、なんでだろう。頭痛もするし。仕方なく、アレルギー薬を飲む。
これ↓。24時間ごとに1錠。

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鼻が壊れると味覚も減退。薬を飲んでいるせいか、口の中は乾いているのに大好きなビールを飲みたいという気が1ミリも起きない。これでは私の調子が出るはずもない。


どうしてだろう、「あるモノ」飲み続けてるのに…。
その、3年前に近所の中国人の友人が教えてくれた「あるモノ」とは、これ↓

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ハチミツ。
重要なのは、できるだけ自宅周辺で飛んでるハチの巣から採った、真面目なハチミツであること。私も早速、教えてくれた中国人の友人がいつも買うというファーマーズマーケットでハチミツを購入。

ここのファーマーズマーケットは常設で、本当に「道の駅」↓みたいな小屋の周りで牛と馬と鶏と豚を飼ってて畑も養蜂もやってる。娘らのスケートリンクのすぐそば。田舎暮らし万歳ビックリマーク

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ひなびてるでしょ

ハチミツは花粉症が始まってから摂取してもダメ。花粉症になる2~3ヶ月前から毎日ティースプーン1杯飲むのがポイントと教えられる。
舌下療法みたいな感覚ですね。ハチミツの中に含まれている微量の花粉を直接毎日取り入れることで、免疫をつけるという考え方。

この中国三千年の知恵が、私にはバッチリ効いたんです!
家族全員花粉症で苦しんでいるなか、私だけ全然OK。(家族は味が嫌いとかで、ハチミツ勧めても嫌がったので)
アメリカに来てから、花粉症は春だけでなく秋もいつも辛く、もういっそ、1年365日毎日このハチミツを飲み続けよう!と習慣化したら、本当に春も秋も花粉症とは無縁の体になった!

それなのに、今年どうした…チーン
だんだんと買うハチミツの瓶が大きくなっていったのも事実。私が最近飲んでたハチミツが古かったのかも。今飛んでる新しい花粉とマッチしなかったのかな。
アレルギー薬は本当は飲みたくないし。
もし良い花粉症撃退法あったら、ぜひ教えて~!


今日の一言。
「自宅周辺が森に近いせいか、家にいる時が一番ひどい。インサイダーなのに困った…」
 



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