中国語の「打」と「開」は意味が多くてなかなかのくせ者 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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開(kāi)は開くだけじゃなく、始まる、つける、設立する、解き放つなどなどたくさんの意味がある。忘れてはいけないのが「(お湯などが)沸く」。台湾ドラマでもよく出てくる「哪壺不開提哪壺(nǎ hú bù kāi tí nǎ hú)」という慣用句。触れてほしくないことを話題にする(される)という意味だが、この「開(kāi)」は沸くの意味。それがわかると覚えやすい。

「打(dǎ)」も「太陽打西邊出來」(過去記事)でお馴染みのように、前置詞「〜から」の意味があるからややこしい。例えば「氣不打一處來(qì bù dǎ yí chù lái)」(ひどく腹を立てる)という慣用句の「打(dǎ)」もこれ。動詞の「打つ」ではなく前置詞「〜から」。不打一處はつまり不只從一個地方、ということ。怒りが一箇所からやってくるんじゃなくてあちこちからやってくる→めちゃめちゃ腹立つ、となる。

慣用句も丸暗記には限界がある。元の意味がわからないとなかなか覚えられない。