白色テロの歴史回顧台湾巡回展 at 高雄 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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台湾の白色テロの記憶を辿る展覧会が巡回の形で行われている(フォーカス台湾の記事)。11月末までは高雄で。なので高雄まで見に行ってきた。

会場は、市街のちょっとはずれ、鳳山というところにある。会場名がなかなかわからなくて苦労したが(いくつか名前がありけっこう複雑)、やっとわかった。

最寄りの捷運「鳳山國中」駅の出口案内やグーグルマップに書かれているのは「原日本海軍鳳山無線電信所」。つまり以前日本海軍が無線基地として使用していた所、という意味である。

戦後は「鳳山招待所」という名前になった。表向きはゲストハウスみたいなものだが、実際には軍の中の政治犯や思想犯を拘禁しておくための場所だったらしい。その延長として1949年以降の白色テロの時期、多くの「政治犯」「思想犯」がここで拘禁され拷問され、そして命を落としていった。

1962年には中華民国海軍訓練所として使用されるようになり、1976年に「海軍明德訓練班」と名前を変える。その後何やかやあって(ごめん、めんどくさい)、2001年に軍が手放すまでは軍の施設だったようだ。

そして2010年に国定古蹟(文化財みたいなもの)に指定され、今は眷村文化發展協會というところが管理を任されている。(以上、「鳳山無線電信所」のリーフレットより)

展覧会の主催団体「国家人権博物館準備所」のパンフレットや上述のニュース記事では鳳山招待所」↓


でも案内板や地図上では原日本海軍鳳山無線電信所」↓


そして実際の施設の入り口には「海軍明德訓練班」と書かれている↓。


ので実にややこしい。ここの歴史を知らないといや、マジで、「あれ?」である。

行き方は簡単。捷運の左營駅から小港行きの電車に乗り美麗島駅でオレンジライン(大寮行き)に乗り換え。そして鳳山國中で下車し、3番出口から出る。目の前の大通りを渡って勝利路に入り、後はまっすぐ5、6分歩けばぶち当たる。

門を入っておじさんのいる受付みたいなとこで名前を書いたらオッケー。

私は平日真っ昼間に行ったので、参観者は私一人。ゆっくりじっくり見れました!と言いたいとこだが、クーラーも無くそこは蒸し風呂。あまりの暑さに耐えられず資料だけ貰って早々に退散したのでした。


11月まであってるのでもし行かれるなら少し涼しくなってからがいいかも。