「你好」を漢語ピンインで書くと「nǐhǎo」。台湾の注音符号では「ㄋㄧˇㄏㄠˇ」。でもって、この「好(ㄏㄠˇ)」は実は「hǎo」ではなく「hǎu」。
まー、言うてもビミョーな差なんすけどね。そして、台湾の方の発音が「au」だと決めつけてるわけではなくて、おかみが正式に公布したものではそうなってる、という話です。で、例のごとく無駄にマニアックな話なので、みなさま読まなくていいです。いや、読まない方がいいです(なら書くな)。
台湾で「国語」(発音)の規範の大元は、中華民国時代1932年に当時の教育部が公布した『國音標準字彙』というもの。台湾では1946年にこの『國音標準字彙』を発音の基準にすることが決められて、実はその後変更なしである。漢字の読み方についての細かな変更はあったりなかったりしたが、基本の大元はそのまま。
つまり、三段論法で、台湾の「ㄠ」は「au」である。と言えるわけ。ただし、台湾でよく使われるローマ字表記法「ウェード式」や、民進党政権時代に一瞬だけ採用された「通用ピンイン」では「ao」となっているのでちょっと複雑ではある。
ちなみに一番台湾でみかけるローマ字表記は何と言っても「ウェード式」。漢語ピンインの「x」(注音符号の「ㄒ」)が「hs」だったら「ウェード式」。蕭(xiao/ㄒㄧㄠ)さんの名刺に「Hsiao」と書かれてあったら「おお、ウェード式だな」と思ってくださいね。