台湾華語 助動詞「會」のトクベツな使い方 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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台湾華語の文法部門の2大スターが「有」(助動詞化した“有”“有”と“要”で習慣と近い未来の動作を区別する)と、この「會」。「會」も「有」同様、やっぱり台湾語の影響がとっても大きい。ので、ぜひ台湾語の記事、助動詞「會」の方も合わせて読んでいただければ。と思います。

まず、1)形容詞に「會」がつくパターン。まさに台湾語の文法そのままである。「寒いですか?」は、普通話の教科書的な言い方だとフツーに「你冷嗎?」でいいはず。しかし台湾華語だとどうしても「會」がついてしまい、

  你會冷嗎?(寒いですか?)

になってしまうのである。「痛いですか?」は「會痛嗎?」「痛くないよ」も「不痛」ではなくて不會」。 形容詞だけではなく感覚動詞にもつく。

 會不會覺得無聊?(退屈じゃないですか?)

そして、2)単純な未来の実現を表すパターン。これも元は台湾語。例えば「彼は来ますか?」は普通話では「他來嗎?」。台湾華語はここにも「會」がつく。

  他會來嗎?(彼は来るかな?)
 
  我會遲到五分鐘(5分遅れます。)

普通話の「会」には「~するはずだ」の意味もあり、「他一定會來的。」は「彼はきっとくるはずだ。」になるが、台湾華語の「會」はそこまでの強い意味がなくても使う。それから、一番よく知られた使い方が、

3)お礼やお詫びを言われたときの「不會、不會だろう。

 不好意思,打擾了。
(すみません、お邪魔して。)
 不會,不會。(いいえ。)

これはお礼を言われたときの返しにも使える、万能選手。ホントに便利。あとはこれもよーく使う。

  不會吧?(まさか?)

主なものはこのくらいかな。


※他の例同様、最近は大陸でも同じような使い方けっこう聞きますね。