ぼーこーりん、うーこーりん【「国語」に混じってシレーっと出てくる台湾語】 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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うーこーりん。ってなんか、ゆうこりんみたいですが。

「ぼーこーりん」と「うーこーりん」、漢字で書けば一目瞭然。「無可能」と「有可能」で意味はそう、「ありえねー」と「ありえるし」である。

中国語の発音(中国語で言えば)「bù(不) kěnéng」と「yǒu kěnéng」だが、台湾語の発音はこれ↓

 無可能(bô khó-lîng)[ぼーこーりん]
 有可能(ū khó-lîng)  [うーこーりん]

でもこれ、「無法度(ぼーほあっど)」(過去記事)と同じような感じで中国語にまじって、ほんとにシレーっと使われる。

今GYAO!で無料配信されている『真愛找麻煩』。以前しばらく見てたが、あまりのことに(笑)、ほどなくギブアップしたドラマ。その後台湾に行ったときにテレビつけたらまだ延々と続いていて、「どこまでやるの⁉」と驚愕したドラマ(結局84話までつづいたらしい)。

時隔幾年、今また見ているわけだが、出てきました「無可能(ぼーこーりん)」。

第22話の10分48秒。主人公柯偉翔(宥勝(ヨウション))のダメダメ弟、偉呈(謝坤達(シェ・クンダー))が、偉呈への仕返しのために婚約者となっている犂兒(郭雪芙(パフ・クオ))と何とか別れられるように、彼女のヤクザの父親と自分の親を合わせようと画策するところ。

自分の家族が黎兒のお父様と仲良くなれればいいわね、と話しているのをきいて、「仲良くなるだって?ありえないね。」と心の中でつぶやくセリフ。

字幕は「不可能(bù kěnéng)」だが、実際には台湾語で「無可能(bô khó-lîng)」と言っている。

映画『海角七号』では台湾語のセリフの中で出てくるがなかなかに印象的で、聞いたらすぐわかる。探してみてねー♪