機車(jīchē)うざい | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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※2019年7月の記事に加筆


これも毎日耳にするくらいの超スタンダードなスラング。それは、


機車(jīchē)うざい

もともとの意味はもちろん「バイク」のこと。でもスラングの意味としてはコレ。日本語訳には「いやらしい」とか「めんどくさい」とかいろいろあるが、やはりこの「うざい」が一番ピッタリくるような気がします。




↓は2022年の台湾ドラマ『仙女姐姐來我家』53話23分28秒。土地公が琥珀のことをこう言っています。


「個性變得有點機車」

(性格がちょっと悪くなったよな)






↓は台湾ドラマ『三明治女孩的逆襲(サンドイッチガールの逆襲)』日本版第13話、30分56秒くらい。日本語字幕では訳されてなかったけど中国語のセリフはこれ。

他看起來很機車很難搞
(あの人一見ウザいし扱いにくいけど)




↓は最高に面白かった台湾ドラマ『我們與惡的距離』第4集。主人公の一人、弁護士の王赦(吳慷仁)が精神科の医者に「(あんた患者とのカウンセリングでも)そんな嫌味ったらしい話し方するのか」 



この言葉の起源はなかなかわからなかったけど、『台湾人也不知道的国語』で解決。

例のごとくシモ系の語源なので、字を小さくしときます。良い子は読まないでね。もともとはなんと女性の生殖器を表す「じーばい」なのだそう。かつては「機掰(jībāi)」とか「機歪(jīwāi)」とか書かれたりしたが、やっぱあまりにストレートすぎるため、進化して現在の「機車(jīchē)」になった。らしい。だから良い子は使わないようにしましょう。