台湾語由来のスラング 「好家在」と「好野人」 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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台湾語由来ながら、完全に華語化している単語はものすごく多い。そのことに気づいていない台湾朋友も多い。

まずは、“好家在(hǎo jiā zài)”。中国語で言うと“多虧”、“幸虧”、“還好”というところ。日本語では「幸いにも」「不幸中の幸い」とか。これは台湾語の“好佳哉 (hó-ka-tsài)”からきた台湾華語。“好佳哉”を華語読みすると“hǎojiāzāi” で、その音に似た漢字が使われているというわけ。いつものパターン。

人気ドラマ『我可能不會愛你』でも登場。最終回で、程又青(アリエル・リン)が母親に丁立偉との結婚をやめると言う場面。わがままで、未熟で、身勝手で本当にごめん、と泣きながら謝る又青に母親(林美秀)が言うセリフ。字幕では“好家在”だったが発音は台湾語の“hó-ka-tsài” だった。

我真的很想揍你耶。
ほんとにおまえを懲らしめてやりたいよ。

好家在、好家在、 你終於想通了。
でも、助かったよ、やっとわかってくれて。



もう一つはお金持ちという意味の“好野人”台湾語の“好額人(hó-gia̍h-lâng)”からきたことばであり、こちらもかなり華語への浸透度が高い単語。