疑わず、できると思ったことはすべてやる。
そうすると、大抵の願いは叶う。
上の言葉は、わたしが常に自分に言い聞かせている言葉です。
簡単じゃないです。やっぱり。
常にそのようにできれば、もっともっとたくさんのことができるようになるんだけどな〜。
実際、嘆き節が頭の中で響いています。
でも、過去に一度だけ、なんの迷いもなく突き進んだ経験がわたしにもあります。
それは、脳腫瘍の手術です。
2001年の8月1日に開頭手術して15年が経ちました。
15時間に及ぶ手術で、左耳の組織全てと左顔面の一部の感覚を失いました。
でも、今でもこうやって元気に生きています。
そのおかげで子供にも恵まれました。
コーチングにも出会えました。
あの時、最初に診断を受けた病院の言葉を信じていたら、わたしは生きてはいなかったかもしれません。
「手術での摘出は不可能です。だから、放射線治療一本でいきましょう」
そう言われました。
「それで助かるんですか?」
「腫瘍がかなり大きいので・・・とにかく、経過を長い目で見ていきましょう」
「でも、放射線治療って、脳にピンポイントで当てられるんですか?皮膚がただれたり、いろんな後遺症もありますよね?」
「この病院では最先端の放射線治療を行っています。だから大丈夫です」
「結果は、すぐに出るんですか?」
「放射線をあててしばらく様子を見る。それを半年かけて3回ほど繰り返します。そして、経過を見て腫瘍が小さくなっていたらそれを繰り返すという方法です」
「完治までにどれくらいかかるんですか?」
「それは経過を見てみないとわかりません」
「開頭手術はできないんですか?」
「腫瘍の直径が3センチを超えています。あまりに大きくなりすぎていますから・・・・」
「あ、おれ、死ぬのね・・・・」
わたしも記者です。
相手の表情や話し方、間で大体のことはわかります。
わたしは、検査を待つ待合室で死ぬまでの時間を計算して、それまでにできることをノートに書き連ねていました。
その途中で、ハッと気付いたのです。
おれ、何やってんだ?
「手術できますよ」
そう言ってくれる病院だってあるかもしれないじゃないか。
セカンドオピニオン。
そこからは、脳外科に強い病院を探し、有名な執刀医を調べ、それが、とある大学病院だとわかったので、そこに繋がる人脈を探しました。
その人脈を通じて、どうやったらその先生に執刀してもらえるのかを聞き出し、言ってしまえば、使えるコネ、金、全てを使ってその病院に入れてもらいました。
特別患者として。
動けば叶う。
そういう世界は確実に存在する。
そのこと身を持ってを知りました。
診断・検査の結果は、
「大丈夫です。後遺症は残るかもしれませんが、全部、摘出できますよ。安心してください」
そこからは、自分が回復して以前と同じように元気に仕事をしているイメージトレーニングを続け、毎日、3時間くらいお笑い番組を見て笑いまくりました。
手術前、開頭部分だけ頭髪を剃るのですが、どうせならと、頭全部をツルツルに剃ってもらい、おどける私の姿を奥さんに写真に収めてもらいました。
さらに奥さんには、
「手術中、可能ならば、先生に頼んでわたしの頭の中を撮影してほしい。ダメなら、せめて取り出した脳腫瘍を撮ってほしい」
と、頼みました。
これは、奥さんの不安感を消すためにどうすればいいだろう?と、考え、役目を与えたのです。
手術室に向かう直前、泣き出す母親をずっと慰めていました。最後は、わたしの冗談に笑い声をあげるほどでした。
麻酔で記憶がなくなる直前まで、助手の先生とバカ話をしていました。
ちなみに、この先生、麻酔薬注入の際、わたしの血管を外してわたしの右腕はものすごい激痛とともに紫色に腫れ上がります。
でも、わたしは、
「これで厄払いができました。先生、ありがとうございます。でも、今度外したら医療事故ですよ」
そう言って、手術室を笑わせていました。
まるで、マッサージに行くようなイメージを作るために。
手術後、先生からは、
「奇跡的な回復力」
と、言われました。
退院後、二度とできないだろうと言われた車の運転を再開し、自転車にも乗りました。
お酒と飛行機は2年間我慢するように言われていたので、2年過ぎたらすぐに復活。
手術室で、記憶を失う直前まで、
「術後、おれはもっとすごい人間になっている」
そうブツブツ、何度も自分に語りかけていました。
あれから、15年。
ずっとそのイメージだけでやってきました。
すごくはなっていないけれど、
人の気持ちがわかる人間には少しはなれたかなと思います。
いいですか?
疑わず、できると思ったことはすべてやる。そうすると、大抵の願いは叶うんです。
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