「ハメられた!」は、よくあるパターン
当然ですが、小学校にもママ友グループはあります。
でも、保育園、幼稚園よりは、生徒数が多い分、ママの数も多いので、
"ママ友の場"からの逃げ場はまだなんとかなる。
と、思っています。
グループ自体がたくさんありますし、ママ友をつくらないお母さんもたくさんいます。
ただ、ママ友に悩むお母さんにとっては、そんな話はなんの救いにもなりませんね。
でも、覚悟を決めて、行動に移せば、まだなんとかなる。
それが、小学校のママ友だと思います。
わたしの知人のお嬢さんが小学2年生になった最初のPTAの父母会で、こんなことがありました。
大きな教室に2年生のお父さんお母さんが集められ、壇上には1年生のときのPTAの役員の方がズラ~ッと並んで、
「これから1年間の役員を決めたいと思います」
と、マイクを持った女性が宣言して、黒板にいくつもの役職名の書かれた大きな紙が貼り出されました。
そして、その女性が、
「◯◯係をやってくださる方、いらっしゃいますか?」
と、言うと、
「はい!」
と、前の方の席の手があがります。
「では、次に◯◯係です。これには4名の方にお願いすることになります。いらっしゃいますか?」
「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」
まるで、出来レースのように、前の方を陣取ったお母さんたちが次々に手を挙げて、段取りよく決まっていくのです。
しかし、10名くらい決まったあたりで、手の上がり具合に間が開いたりして、全体がなんとなく緊張に包まれたような空気になっていきます。
そして、最後の一人が決まれば全員決定というときになって、誰も手を上げなくなりました。そうすると、マイクを持っていた女性が、
「どなたかいらっしゃいませんか?あとお一人です。やってみようとおっしゃってくださる方、いらっっしゃいませんか?…………黒田さん(仮名)!どちらにおられます?黒田さん!」
その女性は突然、個人名を大声で叫んだのです。
知人は後ろの方に座っていましたが、それでも、その名指しされた女性の背中がビクッと反応したのが見えました。
と、同時に、見えるはずのない、すだれのようないくつもの線がタラ~ッという音とともにその人の背中に見えました。
血の気が引いていっている感じとでも言うのでしょうか。負のオーラとでも言うのでしょうか。
「あちゃ~っ。そういうこと?」
知人は、無意識に小さな声を上げていました。
そして、その女性は、恐る恐るという感じでゆっくり右手を挙げました。
「あ、いたいた。黒田さん。ねっ!いっしょにやりましょう!いいですよね!ね!」
そう言いながら、満面の笑みでウンウンと頷きながら、黒田さんを見つめます。
黒田さんは、肩の力がストンっと抜けたように首を縦に落としました。
頷いたというよりは、うな垂れたという感じの首の動きです。
「黒田さん、ありがとー! はい。それではこれで全部決まりました!みなさん、ご協力ありがとうございました」
この一連の流れが、知人にはすべて ”小芝居” にしか見えなかったそうです。
知人の横に座っていたお母さんが、こう言いました。
「最後のお母さん。この1年、ずっといいように利用されてしまいますね」
「最初からあの女性にやらせるつもりでしたよね」
「ええ。使いっぱ要因ですね」
なぜ、黒田さんは、ハメられてしまったのでしょうか?
ママ友にはママ友なりの覚悟がある「その覚悟、あなたにある?」という意思表示
事情通のお母さんによると、こういうことだったようです。
ハメられたお母さん・黒田さんは、専業主婦ですが、人付き合いの苦手な気の弱そうな、格好も地味目な女性です。
ただ、子供の教育に関してはとても熱心で、中学校は私立に入れたいと思っています。
どこの塾に通えばいいのだろう?お友達はやはり塾が同じ子のほうがいいのではないか?誰に相談したらいいのだろう?そういうことに悩んでいました。
そもそも、ここは公立の小学校です。2年生の段階で中学受験に熱心な母親は全体の10%もいないでしょう。
「だったら、なんで私立の小学校に入れなかったんだろう。そこから間違っていると思う」
事情通のお母さんはそう、吐き捨てます。
「私立を受けて落ちたんじゃないでしょうか?」
「きっとそうでしょうね。そういうお子さんもたくさんいるらしいです」
これは、決して稀なケースではありません。私立や国立に通わせる予定だったのが、不本意なかたちで公立小学校に通うことになってしまうパターンです。そういう子供は有名幼稚園に通っていたというケースが多く、お母さんたちもその時点でかなり鍛えられていて、小学校に入学した時点で中学受験を考えているので、自然に早々と、そういうママ友グループが出来上がるというのです。
つづく
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