おーーい!と呼ぶ声、父娘で目指す青空 …介護日記#2 のつづきです。
救急車で搬入され、痛みどめの頓服と座薬で痛みを和らげてもらって帰宅した父。
ベッドになんとか寝かせ、夕食の支度をしていると、大きが声が飛んできた。

「おかあちゃん!おかあちゃん!」
何事?!
一大事?!
何が起きた?!
と思って青くなって走っていくと…(といっても数歩です)
「立てた!自分で立てたよ、おかあちゃん!」
はい、一瞬、思考停止しました。安心して気が抜けたのと、そして…
おじーちゃん自身だけで動く事ができてほっとしました、ホントに。
なにしろ体格の良い人です。
そしてわたしは、最近ぎっくり腰ぎみで、良くなってきたかな?と思うとまた軽くぎっくり、がつづいているので、とてもではないですが、抱きかかえられないんです。
救急車で運び込まれたときまでは、痛みで寝がえりでさえ打てなかったんですから。
「良かったね、やったじゃん!」
「うん!うん!」
と、ベッドに腰掛けて、涙ぐみながら何度も何度もうなづいているおじーちゃん。
もうそれ見てたら、こっちまで涙がにじんできた。
「良かったねー、自分で起きれたね!」
気分は、きっとアルプスのハイジの名場面
「クララが立った!」そのものなんだろうと思った私です。
だから、思わず大声をあげて私を呼んだんですね。
そうだよね、自分だけじゃ起き上がれないと思ってたのが、がんばってなんとか起き上がれたんだから、嬉しいよねー。
その状態を一番気にしていたのは、おじーちゃん本人。きっと私以上に心配だったのでしょうね。
「このまま一人で動けなくなったらどうなるんだ?」ってね。
「その調子でがんばれ、おじーちゃん!」
肩をぽんぽんと叩いて、「もうじき晩ご飯だからねー」と、部屋から立ち去る私の背中を追うように、嬉しげな「動けた、動けた~~」という声が続いてた退院した日の夜でした。
最後まで読んで下さってありがとうございます。m(__)m
>>>真夜中の大声 …介護日記#4につづきます。