"木材は自然の育てた、優れた材料"
健康素材として最も価値のある材料で一般に普及しているのが
木材となりますが、洋風化の下で踏みにじられ、教育の中からも
抹殺されてきたのが、木と木の住まいということになります。
例えば、阪神淡路震災の時、結構、地域工務店の建てた一般に言う
建売住宅系統は、大手ブランド鉄骨系の家に比べ、その強さと品質を
問われることとなり、随分衰退した経緯があります。
それは、木造だからというものでなく
其の地域の建築、特に関西特有の儲け主義的低レベル建築技術による
人為的問題が露出したものと、当時数十件の耐震チェックをした私の考えです。
さて、木材というと即、欠点を並べられることもあります。
腐る 燃える 曲がる 使いにくい・・・・などなど
確かに一面では欠点のようですが、工業資源化への流れの中で
木材攻撃のために使われてきた台詞でもあります。
欠点とされるからこそ、木材の素晴らしさ、自然の為せる
偉大さがあるとは余り考えられていません。
「腐る」
木は生きている自然の素材である限り腐朽菌によって
腐るという必然性をもっています。
しかし、水分調整-乾燥をして含水率を20%程度にすれば
腐ることはほとんどなくなります。
其の証明として、奈良の東大寺や法隆寺の建物があります。
上手くコントロールされ管理される乾燥した木材は
鉄やコンクリートの比では無いのです。
要は、自然の植物性素材であることを忘れないで、
わたしたち人間が上手く使えるかどうかということなんです。
同時に腐るからこそ、自然と地球環境に良いとも考えられます。
加工にも少ないエネルギーですみますし、廃棄しても土に還る
優れた環境循環素材でもあります。
人工的に作り出された無機質材・自然の営みに還らない材が
自然にも人間にも良くないことと対比すれば、
いっそう、木材の良さが見えてくるはずです。
地球の風・・・(田舎の建築家のコラム)より