D51409(ヤマザキマザック美濃加茂製作所) | 海水浴特急【全国保存蒸気機関車めぐり】

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全国各地470余りの保存蒸気機関車を訪ねています。現在の訪問数450機です。

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11月初旬、用事があり岐阜に行って来ました。時間を調整し、3機の保存蒸気機関車を訪問しました。
最初の訪問機は、ヤマザキマザック美濃加茂製作所に保存されているD51409です。


D51409
1940-4月:日本車輌名古屋製番 配属名古屋局配置富山区
1942-7月:静岡区
1944-8月:広島第一区
1948-12月:岡山区
1954-2月:新見区
1973-3月:浜田区
1975-1月:廃車
1978-1月:甲賀ファミリーランドにて保存
1988-12月:甲西駅前に移設保存
2008-9月:ヤマザキマザックに移設保存(工作機械の歴史をテーマとした博物館に展示予定)


この機関車は昨年11月の山陰遠征の最終日に立ち寄ろうと思った機関車ですが、訪問できずにいたので今回リベンジです。
D51409は長く中国地方で活躍した後、甲賀ファミリーランドに保存されました。甲賀ファミリーランドは観覧車とメリーゴーラウンド、忍者屋敷などからなり、開業当時は滋賀県最大の遊園地として県内外からの来園客で賑わいました。しかし交通の便が悪く、業績の悪化から1985年(昭和60年)に閉鎖されました。

その後草津線甲西駅前に移設・保存されましたが、駅北口の周辺整備のため甲西町が機関車の譲渡先を募集したところ、愛知県の工作機械メーカーヤマザキマザックに譲渡され、同社の美濃加茂製作所に移設・保存されました。このような経緯の機関車は、三和テッキ宇都宮工場に引き取られたD51947を思い出します。同機も当初は北海道七飯町に保存されていましたが荒廃し、1998年頃に箱根町の個人が引き取り修復、函嶺・ふる里集蔵館で保存・公開されていましたが館の廃止とともに2012年8月同社に移転しました。共に数奇な運命をたどった保存蒸気です。

D51409は、製作所正門の右奥に屋根付で置かれていました。敷地外の公道から機関車を確認できましたが、ダメ元で守衛さんに見学をお願いするとやっぱりNGでした。工場の開放日等に見学するしか接近できるすべはないようです。敷地外から望遠で撮ったD51409の状態は良好のようです。移転時に整備され、それから6年経ちましたが定期的に清掃されているようです。

三和テッキのD51947同様、大企業に引き取られた機関車の状態は総じて良好です。
これから博物館が整備され、D51409が一般公開されるのが楽しみです。


※2014年11月9日訪問
※2014年訪問数 90機
※累計訪問数  351機