伊豆急クモハ103貸切電車の旅

5月に参加した武蔵野鉄道漫遊会さん主催の貸切列車企画がまた開催されました。今回は伊豆の名車とも言われ、奇跡の復活を果たした伊豆急100系電車貸切企画です。今回も新横浜機関区の飲み友達からの誘いをいただき、花島さんも参加です。集合は南伊東駅なので、みんなで東海道線の乗る列車を決めて集合します。たまの遠出なので普通列車グリーン車を奮発。平屋部分を占拠して、宴会スタートです（笑）

そして終点の熱海に到着する頃にはすでに出来上がっていて、そのまま伊豆急8000系に乗り込みます。
伊豆急8000系は元東急8000系ですが、海側のみクロスシートに変更されていて、車内は東急時代とはだいぶイメージが違います。30分ほど乗車して、伊東の一つ先南伊東に到着しました。

待つこと数分、いよいよ乗車する伊豆急100系電車が入線してきました。伊豆急100系は1961年（昭和36年）12月10日の伊豆急行線開業にあわせて東急車輛製造で製造され、2002年（平成14年）4月27日まで旅客営業運転に使用されていました。基本形式として1972年までにクモハ100形4両、クモハ110形18両、モハ140形7両、クハ150形10両、クハ170形4両、サロハ180形3両、サロ180形6両、サシ190形「スコールカー」1両の計53両が製造されました。国内私鉄としては珍しいグリーン車や、国内私鉄唯一となる食堂車があったのが特徴です。

乗車するクモハ103は昭和36年製。営業稼動する電車としては熊本電鉄の青ガエルこと5000系とならび最古参に属します。100系は2002年4月27日に営業運転終了し、大半の車両が解体されましたが、両運転台車であるクモハ103は事業用車両として伊豆高原電車区に配置されていました。老朽化により解体の声もありましたが、伊豆急開業50周年記念事業の一環として2011年11月5日に復活運転を開始しました。以後、旅行会社等による貸切運転やイベントでの展示、運行などで活躍しています。

乗り込んだクモハ103は、レトロ感たっぷりの車内です。運転台はちょうど製造時期が同じ京急旧1000系と似ていて、車内は同じく京急旧600系のクロスシートに似ています。懐かしい雰囲気ですね～
いよいよ発車です。MT55Aモーターが声をあげます。このモーターは山手線や京浜東北線で活躍した国鉄103系と同じものなので、とても懐かしい音色です。天気も良いので窓を開けてモーター音を満喫しました。10時出発でしたが、車内ではさっそくお弁当が配られ私たちも食べ始めます。伊豆の海を眺めながら走る車内で食べるお弁当は最高ですね。途中伊豆大川と片瀬白田では長時間停車をします。駅前の足湯につかったり、駅近くの海岸まで散歩に行ったり、こののんびり感がいいですね。そして通常の倍＝2時間をかけて折り返しの伊豆急下田に到着しました。
伊豆急下田では、伊豆急2100系（リゾート21）や、JR185系（踊り子号）、JR251系（スーパービュー踊り子号）、JR-E259系（マリンエクスプレス踊り子号）などと並び、みなさん写真撮影に余念がありませんでした。私たちは下田の街を散歩し、再び15時発の折り返しクモハ103に乗って帰路に着きました。

今回も武蔵野鉄道漫遊会さんの企画ツアーには大満足です。帰りの車内では大抽選会もあり、私も行先サボのプリントされたシートをゲットしました。とにかく細かいところまで配慮されていて感激しました。ぜひまた参加したいと思います。
熱海からはまた普通列車グリーン車に乗り、久々に藤沢のジオラバーさんにも立ち寄りました。とにかく鉄三昧の1日、大満足でした。ご一緒させていただいたみなさん、ありがとうございました！
※2014年11月30日乗車