D51592(下松市笠戸島大城岬よいこの広場) | 海水浴特急【全国保存蒸気機関車めぐり】

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全国各地470余りの保存蒸気機関車を訪ねています。現在の訪問数450機です。

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広島~山口の保存蒸気めぐり、16機目は笠戸島大城岬よいこの広場に保存されているD51592です。


D51592
1940-11月:日立製作所笠戸製番1423 配属広島局配置広島区
1949-3月:柳井区
1956-1月:出水区
1970-10月:下関運転所
1972-3月:厚狭区
1972-12月:廃車(厚狭区)


保存蒸気機関車めぐりをしている中で、現地の方にご連絡を取らせていただき訪問することがあります。
このD51592もfacebookで知り合いになった「笠戸島D51592を燦(きらめ)かせる会」のNさんと現地で待ち合わせをしました。笠戸島は下松市の瀬戸内海に浮かぶ島ですが、本土とは笠戸大橋でつながっていて、簡単に車で渡ることができます。それでも風光明媚な瀬戸内の島には変わりありません。美しい風景を楽しみながら島内を進みます。しばらく進むと小高い山の中腹あたりに黒い機関車が見えてきます。鉄道のない瀬戸内の島、その山の中腹なのでとても不思議な感じがします。また塩害も心配されるような場所に思えます。

しかし保存場所の駐車場につくと、機関車は漆黒に光り輝いていました。遠くからでも状態の良さがすぐにわかりました。すぐに作業されていたNさんと挨拶を交わします。保存蒸気機関車を通じて、お会いしたことがない方とこうしてお話できるのを本当に嬉しく思います。D51592は近年のNさんグループの整備で見違えるように素晴らしい状態になったといいます。またNさんは蒸気機関車の事をとてもよく理解されていて、塗装も現役機さながらの配色です。

しかしこのD51592も細部を見るとこれまでご苦労を重ねて保存されてきたことがうかがえます。特徴的なのはダミー、あるいは大掛かりな補修痕のある給水温め機。縁がかなり直線的な形状となっています。そして前・後照灯ともガラスはなく、煙室扉のハンドルもありません。キャブ内もメーターのガラス類はなく、かつては荒れていたことが伺えます。しかしそれらを全く感じさせない凛としたたたずまいをこの機関車は持っています。欠損パーツ類が補充されたとすれば、間違いなく全国の保存機の中でもトップクラスの機関車となることでしょう。

D51592のタイヤはとても厚みがあります。機関車が「走りたい!」と言っているようにも見えます。そんな状態にまでこの機関車を再生していただいた「笠戸島D51592を燦かせる会」のみなさま、本当にありがとうございました。今回この機関車を訪問することができ、Nさんともお会いできて本当に良かったです!


※2014年3月22日訪問
※2014年訪問数 26機
※累計訪問数  287機