D51303(鳥取砂丘こどもの国) | 海水浴特急【全国保存蒸気機関車めぐり】

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全国各地470余りの保存蒸気機関車を訪ねています。現在の訪問数450機です。

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山陰~山陽の保存蒸気機関車めぐり、5機目は鳥取砂丘こどもの国正門前に保存されているD51303です。


D51303
1939-11月:川崎重工兵庫工場製番2211 大阪局配属配置吹田区
1945-7月:福知山区
1958-9月:鳥取区
1970-3月:米子区
1973-3月:廃車


これまでの4機は良好な状態の機関車が続いていた今回の訪問ですが、このD51303は初めて見るような状態の機関車でした。
ここは鳥取砂丘のすぐ脇、海からも程近い場所なので塩害もあるのでしょう。屋外・屋根なしという保存環境も一因でしょうが、車体全体を確認するとこれまで訪問したどの機関車よりも補修された形跡がたくさん見受けられます。いつものウィークポイントチェックではボイラーケーシング下部はすでに撤去済み、シリンダーカバー下部も張替え済みのようです。さらに上部ボイラーケーシングも全体が張替え済み、キャブ内のボイラー端に鉄板が張られています。これは他の機関車でも見たことがありますが、どのような理由があってキャブ内にまで鉄板を張っているのでしょうか?定期的に塗装はされているようですが、相当期間塗り直しがされていないようで車体の雨水垂れの跡が目立ちます。

以上のようにこれまで40年間、機関車全体に手を加えるような非常な苦労の元保存されてきたことが見て取れる機関車です。関係者のご努力はいくばくのものだったのでしょうか?放置され荒廃する機関車の多い中、素晴らしい事だと思います。しかし日本海の海風が吹き付けるこの場所の厳しい環境下では、これからも頻繁な整備が不可欠となってしまいます。製造後の半生は山陰路で働いた機関車なので屋根を設置するか、できれば塩害を受けにくい内陸部の鉄道路線近くで保存してあげたいものです。


※2013年11月1日訪問
※2013年訪問数 185機
※累計訪問数  237機