C12167(若桜鉄道若桜駅構内) | 海水浴特急【全国保存蒸気機関車めぐり】

海水浴特急【全国保存蒸気機関車めぐり】

全国各地470余りの保存蒸気機関車を訪ねています。現在の訪問数450機です。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

イメージ 13

イメージ 14

イメージ 15

イメージ 16

イメージ 17

イメージ 18

山陰~山陽の保存蒸気機関車めぐり、4機目は鳥取県に入り若桜鉄道若桜駅構内のC12167です。


C12167
1938-3月:日本車輌製番568 新製配備米子区
1944-8月:鳥取区
1946-11月:加古川区
1972-3月:奈良区
1973-11月:吉松区
1974-2月:南延岡区
1974-6月:廃車
1974-11月26日:兵庫県多可郡加美町に保存
2007-8月8日:現在地に移転


このC12167は言うまでもなく圧縮空気による動態運転機関車です。群馬県川場ののD51561、栃木県真岡49671と他の2機は関東なので、西日本唯一の圧縮空気式機関車です。

若桜駅に到着して驚きました。機関車のみならず駅舎・構内設備に至るまで貴重な鉄道遺産のてんこ盛りなのです。機関車の運転日でなくても、300円の入構券を買えば構内見学をすることができます。中でも若桜駅で特に有名なのが給水塔。国鉄若桜線蒸気機関車時代に使用されていたものがそのまま残っています。給水塔は蒸気機関車のみにしか用途がなく、蒸気機関車廃止早々に解体されてしまったケースが多く、転車台以上に貴重なものとなっています。そしてその横には今回の山陰訪問でも楽しみにしていたC12167が休んでいました。給水塔をバックにたたずむ姿は現役機そのもの。全国の動態保存蒸気の中でここまでの雰囲気の場所はないでしょう。1/1スケールの鉄道模型ジオラマのようです。

機関車に近づいてみると動態機だけに足回りは注油されて完璧な状態です。しかし車体に目を向けると煙室扉に腐食で穴が開いていたり、明らかに稼動状態ではないと判る機器があったりと、「あれ?」と思う部分が散見できます。かなり以前から蒸気による本格的な動態運転が噂されていながら、なかなか実現できない事情が理解できたような気がします。しかしながらここは本当にすべてが揃っています。転車台、12系客車、沿線に残る数々の鉄道遺産。資金的な目途さえつけば、蒸気機関車の動態運転に最も近い路線であることは間違いありません。


※2013年11月1日訪問
※2013年訪問数 184機
※累計訪問数  236機