天頂のゼウス
南中するアポロン
金色のヴィーナス
彼らが支配する天空を
彗星がいくつも知らん顔で駆け抜けていった
雨は間違いひとつなく土地に降り注ぎ
静かな恵みをもたらした
足元の水溜りに映った空が
風に吹き飛ばされ落ちてきた小虫に乱されたのは
君の道がそこにあったからなのだろう
遠きものと近きものの予想できなかった邂逅
正午少し過ぎた街はずれの
出会いと過ぎていく宇宙
日なかの空から落ちて来て煌めいていた
雨粒のような時間が
一滴(ひとしずく)一滴に映しこまれて
さらさらと集まっては
美しい川になって流れ去る
予想されたものも予想されなかったものも
皆
セ・ラ・ヴィ
世界とはきっとそんなものなのだ