夜の唇 嵐の近づいてくる真夏の夜の庭で あなたが服も着ずに座っている椅子に 熱病のように風がまとわりつき あなたの濡れた唇に触れた 少し驚いたように見えたあなたが 少しだけ見せた微笑みが唇の上で光っている 雲間の月の思いもよらぬ清明 あなたは愛されるままにじっと動かなかった 愛は夜と同じ 奪われるままに深まっていき 明日(あした)の朝はもう来ない キアラさんの「夜の雲」の最終行「昼には見せない顔がある」からイメージして おそらく想いは全く違うのですが 付け句みたいなつもりで