雨降りの日に 雨 濡れないようにと気づかいながら 小石さえ踏まずに歩いていたアスファルト それでも傘に落ちてくる雨音の一つひとつに 透き通るような音符を聞かずにはいられなかった 濡れてもいいとあなたが思うのは小径の端の そのメロディに小さく揺れる花とすれ違うとき いつかこの花のように灰色の中で鮮やかに 芯まで濡れてみたいと そう思ったあなたの少し見上げた空から 傘を逃れて一粒の雨が額にぽたりと落ちた 雨降りの日のたった一つの四分休符