微睡(まどろみ) 目覚めているようで醒めていない夢 やわらかい気怠い枕 明るい光の中の半睡の惑星 ここだけのうちに反響するぼんやりとした谺(こだま) 身体が無性に温かい 内側と外側の間に息をする皮膚 誰かに委ねようか 遠い鳥 やわらかそうな風の音 真実? さあ わからない 在るのはただ自分の身体だけ もう閉じかける睡蓮のなめらかな花弁 朝露はもう蒸発して 太陽のそばにいってしまった 理性は水飴のように溶け 出来事は形を緩めて 夢にも現(うつつ)にも 「私」はまだ生まれない 粘膜の時間