水に書いた言葉が
広がって薄まって消えていくように
風に乗せた声が
高く空にのみこまれていくように
私の笑顔がいつか
砂のようにさらさらと形を失う日
私の想いは成就して
誰にも気づかれないものになるだろう
応えてくれる必要はない
ともに在ることすら忘れてしまい
水のように風のようになって
愛するから
私は身体を持つことはない
なぜなら心が私であるように
身体そのものが私なのだから
それを水に浮かべ風に預けて
後はただ
ただこの想いを私の命とするようにして
誰一人聞くことのない歌を
聞くことがないゆえに魂震わせていく
その歌を
控えめな
けれど直向き(ひたむき)な
この恋を
この月のこの空の下の
この焔(ほむら)
耀(かがや)けど
かがやけど
見えないままにいつまでも横たわる
水の中の太陽よ