清き一票 | 不完全な切り紙細工

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある

 
 
 清き人にこそ清き一票を

 おごれる美しき国ではなく
 ひたむきな清貧の国になるように

 人間にはできないことがあることを認めて
 水と風と潮の爽やかな力の国にするように

 戦わねばならぬときには戦ってよい
 けれど決して加害者にならぬとかたく誓う国
 
 国力や権益のために利益のために立つのではなく
 一人一人の日々の生活を大切にするために立つ国を

 実現することを願いそのためにのみ進む人にこそ
 我らが声を託すのだという重い思いをこめた一票を