雲よ 雲よ この碧き水の星の子にして友よ 球形の荒野を包み ときには怒ることもある 鬱勃たる力よ 光の翳り 嵐の申し子 雨と雪の母 烈しき風の日の今日も 空に浮かぶ巨塊 陽光までがお前に遠慮する 飛ぶ者たちの遥かなる遠景 荒々しくないときはお前はいつも柔らかに 寄り添ってくれる恋人ですらある この日 木々の遥か上 真っ青な空に立ち上がって 春に呼びかけているようなお前に 僕はこの身のすべてを委ねてしまおうとさえ思うのだ