
その朧気な記憶
もはやいつの何処であったかも定かではない
山に登ったときだったのか
あるいは遥かに以前の
まだ幼きときの
その光景を今は幻と呼んでも構いはしない
いつ何処であったのかは定かでないのに
水が湖であったか
それとも遠景の海であったのかも
なのに
光景だけは鮮やかに思い出される
いや思い出すというより
それこそ脳というフィルムのどこか
僕という存在に写し込まれた
幾度となく
わけもなく
そこは何処なのか
今ここで僕が目の当たりにして
スケッチしている場所であるはずのない
遥か彼方の
2015年2月20日のこと