まだ見えない目的は | 不完全な切り紙細工

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある


 
 
 飛ぶ者は何も考えずに飛べば良い
 飛んでいれば飛ぶ目的は目的の方からやってくる

 疲れた日
 自分を疑う日には休むのだ
 焦っては見失うことばかりが増えていくから
 休むのだ

 それを怠りだと思う必要はないし
 思ってもいけない
 休めば目的の形が空に浮かんでくるだろう

 飛ぶために休むということに気づくとき
 目的は目的の方からお前を選ぶものだと知って
 選ばれたときにすぐ気づいて羽撃くのだとも知る

 それこそが生かされて生きることなのだ

 まだ見えない目的は風の中に
 そしてそれは必ずお前を訪れる