「木の家」と言うと
木造住宅を指すのだろうか
それとも骨は鉄筋だけれど室内はふんだんに木材を使い
あるいは木の味わいをそこら中に配置したような家
でも僕が住みたいと思うのは
木の家
つまり木がそのままに家であるような
幹につながって
枝に乗ったような
あるいは木と樹の間に寄り添うように作られた家
小さなときに木に登って憧れた
いや実際に木切れや筵を集めてきて枝の上に作りさえした
けれどその家は脆くて
すぐに僕たちは底が抜けた家から地面に落ちた
それ以来
ずっと胸の何処かにあり続けている家なのだ
悔しかったからではない
面白かったし幸せだったのだ
家の底が抜けて林の中に落ちたことが
家の中に幹や枝があり
それに寄りかかって座ったり
耳を押し当てて木の呼吸を聞けるような
戸や窓を開ければ
そこには茂った葉と鳥たちの姿があって
風が吹けば
風に鳴る葉の音が家いっぱいに広がってくる
木の匂いが満ちて
木の潤いが皮膚にそのまま感じられ
いつでも季節の風が吹き抜けていく
朝の光に浮き上がってくる林立する木々
緑の中に見える青い空
もしかすると時を経て
部屋は枝に占領されてしまうかもしれない
そんな家
木を切るのではなく
木を傷めずに木に負担をかけない工法で
木とともに生きられる家
床の上を仔栗鼠が走り
窓に鳥たちがやってきて歌い恋をする
生活するのが難しくても
せめて一時そこにいて
自分の命を確かめる家
ああそのためには
何処かに小さな林を持たなくてはいけなくて
そのためにすべてを投げ出してしまわなければいけないと
そう何度も思って考えて
それでも捨てきれない夢の家
ならば木をそこら中に植え林を作り森を作るのだと
そう思っていた
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