夜からの雪がしばらく止んだ
この辺りとしては積もったなと思う
雪国の人たちにとっては辛いものなのだろう
そうでない人にとってはついつい楽しくなる
けれどなぜ雪を美しいと感じるのだろうか
白
その一文字に尽きるとしても
雪はただの白ではない
水であり氷であり
さまざまな色を持つ物たちを包み込む
包み込みながら
それらの物たちの色を浮き上がらせる
白は色ではなくて
すべての色に対するアンチテーゼなのだ
その白のおかげで
色ある物たちは更に新しい色と成る
朝の光が次第に照らすようになると
雪自体が輝き始める
水に戻る前にその運命を受け容れて笑うように
雪でない物たちの色を愛して
少しだけ奪って耀くのだと
僕は思うことにしている
その交歓
雪を美しく思わせるのは
そういう静かなやりとりのせいなのかもしれないと
何だか他の場所の雪を眺めたくなっていた







