寒月頌 フロントガラスが完全に凍りついていた夜 月が球体であることを忘れそうになる僕に 真円の刃のごとく上空に君臨する月光の王 小雪降りし日に寒月の冴え渡るかな十二月 叢雲の疾く流るれば月また速し時の海渡る