硝子戸が温まるほど太陽が眩しい
雲さえ燃えるプラチナのように輝いて
ハナミズキの臙脂色の葉は
先日の冬の嵐で皆散り落ちてしまったけれど
今日はもう
枝と枝の間に光が溢れかえっている
冬
なんとダイナミックな季節だろう
冷たい烈風の後に
光の眩しい日
氷雨に濡れていた枝が
からからと乾いて揺れる
陽だまりで微睡(まどろ)んでいる時間
やがて木枯らしにコートの襟を閉じ
極北と暖気の渦巻きのように入り乱れ
生きていることを凛と感じる
心鎮まり心熱くなる
一巡りする太陽の最後のひとつき
いつもの場所に居ながらにして
何処か遠い土地を旅するかのように思う季節