いつの間にか湿原に住み着いた生き物のように
僕は歩きまわる
世界は何故これほどまでに
悲しいまでに美しいのだろうかと
黄色い小さな葉叢の息づいている
水面に映そうと思って映すのではないのに
色は映り水中の枝となる
ああ底知れぬ静寂の水に潜む枝たちよ
小さきもの
落ちてなお耀くものたちよ
橙色の葉のまにまに熟す赤い実も
ただ鮮やかに笑っていた
繁れるものよ
落ちかけて今しばらくの時を枝に在って待つものも
散り敷いて静かに土に帰るときを待つものも
夕まぐれ
既に時を知るかのように立ち尽くす
既に時を知るかのように立ち尽くす
水辺に在るは

水辺に在るは
水を愛する植物たちのまにまに在ることだ
風のように繊細な茎たちの姿に胸打たれ
色づきながら過ぎていく生のさまざまな形
深々と語り歌い出す静かな姿とともに居て
その言葉と歌を時を忘れ聴いて在ることだ
次回最終回は今夜にも・・・・










