変わっていくことを過ぎ去ることだと言ってはいけない
それはあたかも生と死のように
不即不離 表裏一体
死あってこそ今を生と知る
そしてその死もまたひとつの変化
去るのではない
死は忽然とすべてを無に帰してしまうことはない
何故なら私たちは記憶し記録もして
あるいは喜びも悲しみも反芻して
それを何度でも生きなおすことができるから
死んだひとたちは死ぬことはない
変わりゆくことは変わりゆかぬものがあってこそ
変わると知る
そしてまた変わりゆく変化のなかに
変わらぬもののあることを知る
だから変わることは永遠を意味してさえいるだろう
変わっていくことは過ぎ去らぬことなのだと
毎日の一秒一秒が教えているではないか
あなたは変わったがあなたは今もそこにいる
私は変わったが私は今もここにいる
変化することを過ぎ去ることだと思ってはいけない
それはなおも生きること生きていることなのだから
行くものは行かず
去るものは去らず
流れる川の水は二度と戻らないけれど
川は今もそこに流れ続ける
変わりゆくことを強いてはいけない
変化は義務でも掟でもない
ただ淡々と時が進んでいくように
私たちもすべてのものもただ変わっていくものなのだ