甘い時計 時計の針が林檎の中で回っている 次第に切り取られる果肉のあいだから 甘酸っぱい果汁が滴(したた)って 薄黄色い明日が香り始めた あなたの指がさらさらと揺れて やさしい蜜蜂が∞(むげんだい)の字を書いて飛んだ 明るい秋の日の頂点が この時間の中ほどにある幸せを歌っている 私たちの日々が連れてきた音楽 リフレインする音符の甘いリズム 香る林檎の 甘酸っぱい自由が魂を満たしている気がする