落ち葉のリズム | 不完全な切り紙細工

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある






 誰だい
 誰かな
 こんなにいっぱい落ち葉ひろって
 テラスの床に並べたの

 え
 私じゃないって
 風が運んできただけだって

 そうかな
 そうかな
 風が葉っぱを並べたりするのかな

 この並べ方
 どう考えたって
 君の仕業だと思うなあ

 こんな不思議なロジックで
 秋を切り取ってこられるのは
 僕の大好きな
 君だけだから

 それとも
 それとも
 君が僕の風なのかい