強風の中で鳥たちが鳴いていた
まるで猛々しい祈り
風と戦って
なおも愛さずにはいられない
鳥の定め
愛であり
刃(やいば)ですらある舌で
生であり
もうひとつの翼である喉で
音速で空を飛ぶ代わりに
鳴いて
愛し合い
戦っていた
木々の葉の海のように鳴るなかで
高く尖(するど)い
鳥たちの命
彼らにとって
風は空の一部
空がわだかまり憤り
燃え上がるときには
鳥たちは
鳴かずにはいられなかったのだ
その束の間の生の形として
鳥たちは空の一部
それゆえにまた
風の一部
必然の高音の交響詩
本当は高音ではなくて高階にしたかったのですが・・・