『赤い月見つけた』本編
本編をお読みになる前に
時間の余裕がありましたら
以下の2記事もご覧いただけると僕が勝手に前提して話していることが
少しは分かりやすくなるかと思いますので是非
『金星の太陽面通過』 2012-06-07 19:24:36 (アニメもあります)
『金冠日蝕写真』 2012-05-21 12:50:23
さて臨時増刊号まで出してしまってから「うん?ちょっとヤバかった?」と
さらに今見たら何人もの方が関心を持ってくださったみたいで
ますます・・・・
なのだけれど
これはバリの木彫りで
月の話をするときにはいつも思い出してしまい
で今日も
ちょっと季節に合わせて月祭よろしく飾ってみた
なかなかセクシーな女神さまで
近寄ってみると
なんと怪物に呑み込まれそうになっている
このお尻が色っぽくって怪物の気分もわかる気がする(ははは
この怪物カラ・ラウ
実は頭だけなのだ
以前は身体もあったのだけれど
今は頭だけ生き残っているそうな
というのも女神ラティがアムリタという不死の霊薬を持っていて
(なんで持っていたかは話が長くなるので略)
霊薬とついでに美しいラティも欲しがったカラ・ラウが
ラティを襲い霊薬を取り上げごくごく飲みかけたところへ
ヴィシュヌ神がやってきて「おのれ性懲りもなく!」で首をチョン
ところが不死の霊薬はちゃんと効き目があって
飲みかけの喉から上だけは不死になったという
頭だけになったカラ・ラウは
ラティが恋しいし頭だけにされてしまった恨みもあって
ラティと空の何処かで出会うたびに
ばっくりと呑み込んでしまうのだが
何しろ頭だけだから呑み込んでもすぐに
喉を通ってラティは外に出てきてしまう
つまりこれは月食の神話なのだ
僕は日蝕は「蝕」を使いたいのだけれど
月食は「食」を使うことが多くて
それはこの神話のせいなのかもしれない
話はまだ続いていてカラ・ラウは
ラティと結ばれた太陽神をも憎み太陽を呑み込もうともする
それが言うまでもなく日蝕
(あれ じゃあ「食」でもいいんじゃないかって? ・・・・)
さてラティを祀ったから
写真の話に戻ろうかな
まあ何しろ昨夜は曇天どんてんで
どんでん返し期待できそうもなく
半ば諦めて他のことしてたら
何だか急に心騒いできて
ベランダに行ったら「おー!」
というわけで周到な準備もなくあたふたと
というわけで皆既日食になってからの写真だけです
というわけでまあほどほどの・・・・(言い訳多いな)
それに動画化したり
形の変化を並べた写真にしたりするのは前にやってたし
で
何かそういう中途半端な気分でいたのだけれど
例によって始まるとそれなりに努力するタイプなので
今回は正確に時間を追うとかは考えないで書くつもりなのだけれど
ここに載せるためにファイル小さくしたりするのって結構面倒なのです
でもって非常に機械的に撮影順に並べてみることに
と言いながらまた例によって何だかんだ
何しろ食のせいで暗いのか
それとも意地悪な雲のせいで暗いのか
なかなか区別しにくかったし区別ができてないのもあるかも
でも努力して雲ノイズのない写真を選んだつもり
(でもあくまで「つもり」)

月の他にも星が写っているのがわかります?
なんかねぇ月だけ撮るのって飽きるでしょ
それに何だか月だけじゃ月のこともよく分からなくなるというか
位置づけられないというか
まぁだからと言って星幾つも入れると月小さくなって
まぁ妥協
なんだか眼球の説明図みたい
月は言うまでもなく球体
でも日頃僕たちは(いや少なくとも僕は)
月はお盆か円板で
更には三日月なんかだったら
暗い部分なんてないかのように感じてしまう
つまりこんなふうに見てしまう
でもそれのほうが美しい気がする
何故なんだろうね
そうそうそれから
この影は僕たちの居る地球の影だと思うと
何だかワクワクしてこないだろうか
月の円弧とこの影の円弧
曲率の違いがよくわかる
僕たちの地球の方が大きいのだと
目玉みたいな月と白黒をつけた月
これは結局撮り方でいろいろに変わるってことだ
一番上の赤い月だって
写し方変えれば真っ暗になってしまう
まあだからねぇ
何を見たいかってことなんだとは思うのだが

月って光っているとガラスみたいにツルツルしてるみたいだけど
こうして見るとなんだかザラザラしてる感じがする
で
こうやって段々明るい部分が増えてくると
それだけで見え方が色々と変わるものなんだね
明るい部分の左端に近いところに白いポッチが見えてきた
嵐の大洋とハービンガ山脈あたりのクレーター
上の方の薄暗い部分は雨の海かな
だとすればそれは月の兎の胴の部分
やっと月面が見えてきたと思ったらまた意地悪な雲
科学的(?)には邪魔だけど
なんだかとても美しい
妨げるものがあると美しいものはもっと美しく見えてしまう
そういうことなのかな
さて随分見えてきた
カラ・ラウの喉から呑み込まれた女神のお尻がぽっこり出てきたって感じ
雨の海から霧の浅瀬
もしかして蒸気の海のクレーターも見えるかな
って言ってるとまた蜘蛛が
じゃない雲が

しかし雲間に見える月は幻想的で美しい
うっかりしていると
雲に開いたブラックホールに月が呑み込まれてしまいそう
ということはあの辺にカラ・ラウが?
晴れの海
静かの海も半分くらい見えている?
ということはもうすぐ兎の頭が見えてくるだろう
ほおらね
でもまだ耳は見えないね

その代わりと言っては何だけど
あの偉大なるアーサー・C・クラークの『2001年宇宙の旅』の
真っ黒な黒曜石みたいなモノリスが埋められていたティコが
わかるようになってきたかな
ティコは
もし月をスイカっを持ち上げて下から見たときに例えるならば
ちょうどお尻の部分のクレーター
そうかあそこにモノリスが埋められていたんだ
数多の星々を内に孕んで
そろそろ兎の耳の付け根辺りが見えてきた
あのあたりにアポロ16号は降り立ったのだ
気のせいかティコももっとはっきりしてきたようだ
上は少し暗めに撮った写真
明るい部分の中央よりちょっと左側
コペルニクスかな
そこからまるで火砕流の跡みたいに
何本もの筋が広がっているのが見えるだろうか

さあとうとう兎の両耳が見えてきた
上の方の耳が豊かの海で
下の方が神酒の海
いい名前だなあ あそこには是非行きたい
上の耳から少し離れて上にあるのは危難の海って言うんだったかな
兎を後ろからドツクからでもあるまいが
今夜は何枚餅をついたのか
月読さまはどこにおわすか
なんだかいつの間にか日本の神話になっていた
皆既月食はもう終わる
なんだかあっという間の出来事だった
月に近づいた気がした時間
月の細部を眺めるのをやめてみると
月はこんなになって光るのだ
こういう月のほうが僕たちには馴染みの月
煌々と皓々と
けれど僕はこっちも好きなのさ
ロマンは神話の中にあるだけじゃない
天体の遥かなる運行
星の輝きのスペクトラム
そういう中にも僕は夢を見る
女神ラティは今こうやって
美しく輝いている
考えてみると
月を呑み込んで隠してしまうカラ・ラウは
実は地球のことだったのかもしれない
欲望にとり憑かれた魔物は僕たちか
そうであっても
月食のようにまた過ぎていく魔物であってほしいと思うよね
さて今夜の月は平和かな?














