滴 秋の葉からまっすぐに落ちてくる水滴の 砕けずにすっと土に吸い込まれて消えていく たったそれだけの夢を見た けれど その朝に見た百日紅(さるすべり) 撒き散らされた紅い滴(しずく)のように咲いていた 静けさが 光としてひらけくる秋 ひと滴の夢に映った百日紅(ひゃくにちこう)