花の蔭 花の蔭にいた蜂に気づかずに うっかり花に手を触れて その意外な痛みに戸惑った 小さかった僕はそれで一日半も死にそうに寝ていたが 払い除けた蜂も針を失って死んだ お前を刺した蜂が死んでいたよと 誰かがそれを小皿に乗せて枕元に置いていった 忘れもしない 死を死ぬほどに悼んだ日 なぜ僕だけが生き延びたのかと それ以来 僕は今でも花の蔭を気遣って 花を愛している 「載せて」ではなかったと思うのです