その道を歩くとき僕は考える
この道は誰のために作られたのか
そして
いつ作られたのか
多くの人が通るのだろう
そして僕はその一人に過ぎないけれど
それでも僕の歩き方で僕の時間を費やして歩いていく
他の誰も
僕と同じようにこの道を歩くことはない
僕の僕だけの歩き方がある
この道を最初に作った人は
ただ自分ひとりのために切り開いたのだろうか
それとも誰かが通ることを目的に
もう僕は昔を知らない
そしてまた僕の後から来る者たちは
僕がここを歩いていったことを知ることはない
自分が歩く
そこに道ができると歌った詩人がいるけれど
僕はそんな道を作ってはいない
ただ僕が歩くのは
他の誰もが歩いた歩き方ではない
ただそれだけだ
ただ一つ
僕が歩いたことを
そして僕の前に後に歩いた一人ひとりを知るものはこの道だ
道は超然として
一人ひとりの人間を
さまざまな出来事を乗り越えてゆく
人生という道もそうなのだろうか
その道はこの道のように多くの人が通ることはない
僕の人生の道を通るのは僕一人だけなのだ
でもこの道と同じように
僕の人生の道を僕より前に歩いて行った人がいるなら
あるいは僕の後に歩く人がいるのなら
僕はその過去と未来に問いかける
なぜ君たちは他ならぬこの道を歩くのか
僕のように戸惑い行きなずむことはなかったのかと
君たちはただ偶然に招かれて
僕と同じ道を歩くことになったのか
それとも同行の者として僕に共感を抱くのか
答えられることのない問いかけに
その道は沈黙し続ける
道を歩くとはそういうことだと断言するように
そう
僕の道は答えのない歌をいつも歌っている