太陽はどこから | 不完全な切り紙細工

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある


 半円筒形の丸屋根を
 通して太陽が降ってくる

 この宇宙には
 数え切れないほどの恒星があるのに

 今この場所を
 照らしている星は一つ

 それを感じる僕たちも
 かけがえの無いただ一つのもの

 むろん太陽こそが原因で
 小さな僕らは結果に過ぎないが

 その小さな結果が意識という大きな空間に
 太陽を受け止めた

 太陽の結果の小さな存在だけが
 持つことを許された感覚というセンサーで