今日という日 | 不完全な切り紙細工

不完全な切り紙細工

 誰も聴く人がいないのに歌いつづける歌がある
誰も見る人がいないのに踊りつづける踊り手がいる
誰も読む人がいないのに書きつづけられる言葉があって
不完全な切り紙細工を幾つも幾つもつなげていけば
そこに何かの絵が生まれるものと願う鋏がここにある



  辿れば夜の足跡が昨日から続いているような気がする日

 急かされたように歩き出す朝 私の胸にわきあがる感情は

  とうとう今日はもう昨日ではないということの確かさだ




         この春に卒業するあなたに

          おめでとう

            の

           花 束

            を